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ATP3011


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そんなに古いものではないはずなんですが、いつ買ったか記憶がないなぁ...

パッケージ
このパッケージでわかるとおり秋月電子ですね。取り扱い開始は2012年末のようなので買ったのは結構前かもしれません。

ATP3011F1-PU
ATP3011F1-PUという音声合成のLSIです。

型番がシールっぽく見えるのが気になりますが、それはこのデバイスが最初から音声合成用として製造されたものではないからです。これの実態はATmega328という汎用マイコンに音声合成のソフトウェアを書き込んだものです。データシートにもプログラマなどで消去を実行しないよう注意書きがあります。

定型文を発声するSVM9300と異なりシリアル通信でローマ字を送って任意の文を発声可能です。

あらかじめメッセージを内蔵EEPROMに登録して使うことも可能です。

USB-シリアル変換器でも使えば意外と簡単に動作させられるかもしれません。

さてこのような任意の文を発声できるデバイスというと思い出すのはVotrax SC-01というものです。確かASCII誌の1985年頃に記事が載っていて興味はあったのですが、中高生には高価なデバイスだったので購入はできませんでした。

アメリカ発のデバイスなので当然英語用なのですが、英文をそのまま入力できるわけではなく事前に「音素」に分ける必要があります。「音素」はもちろん英語用ですがうまく選べば日本語もそれなりに発声できたらしいです。

後継にSC-02(SSI-263Pという名のほうが有名かも)というのもありました。かなり機能は増えているようで、SC-01との互換性はありません。ピン数も増えていますし、音素のコードもがらりと変わっていますね。

実はしばらく前、若松通商のサイトでこのSSI-263Pを発見して思わず発注してみたのですが在庫は残っていませんでした。結構安かったので残念です。

参考文献・関連図書: 
ATP3011データシート, Aquest.
SVM9300データシート, 諏訪精工舎.
SC-01データシート, Votrax International.
SC-02データシート, Votrax International.

コメント

GIのSP0256-AL2という音声合成ICを複数持っているので
もし動作させてみたいようでしたら1個お譲りしましょうか?
SC-01と同じく音素タイプでYOUTUBEなんかでも結構製作例があります

お申し出ありがとうございます。
ただ作りかけのものが山積していまして、頂いてもすぐに着手できそうにありません。
このATP3011も年単位で放置状態にあります。

SP0256は汎用のAL2以外にカスタム品も出回っているようですね。

カスタム品がある事まで良くご存じで。製作の時間が取れない件承知しました。

SP0256-AL2に食わせる音素データを生成するCTS256A-AL2というText to Speechプロセッサもあって、
UART経由で英文を入力すると単語単位でリアルタイムに翻訳して音素データを生成するようです。
内部的にはPIC7041らしく、GIからMicrochipへの変遷がうかがえる代物ですね。
英文の約85%を正確に発音することができるらしく、電子回路とは別の言語学の方面でとても興味深い石です。

カスタム品については以前ちょっと調べたもので。

CTS256A-AL2については初耳でした。ググってみたところ逆アセンブルした方がいるみたいです。

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