EMILY Boardはさまざまなプロセッサを簡単に試すために製作したハードウェアプラットホームです。
コンピュータは通常プロセッサ・ROM・RAM・I/Oなどから成り、新しいプロセッサで遊ぼうとするとこれらを全部載せたボードを作らなくてはと思っていましたが...
- SRAMのインターフェイスは簡単でどのプロセッサも大抵共用できそう
- RAMに事前に書き込んでおけるようにすればROMの代用にもなりそう
- RAMを共有メモリとすればI/O機能も持たせられそう
これならプロセッサ以外の部分は一度作っておけば共通に使いまわすことができます。新しいプロセッサを動かしたくなったらSRAMを接続するための最低限の変換さえ作れば、Universal Monitor程度を動かせるようになります。
さらに、
- ターゲットプロセッサが暴走中でもMC68000系のダブルバスフォルトのように完全停止中でもメモリ内容を参照・変更できる
なので始めて触るプロセッサで「定数の足し算をして結果をメモリに書く」といったテストプログラムを実行して結果を確認したり、ブレークしてモニタに戻ることもできないような状況でのデバッグにも便利に使うことができます。
簡単なスペックは以下のようになります。
ROM | 下記RAMの任意のエリアに初期データロード可能 |
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RAM | 4k×8bit搭載(4k×16bit, 4k×32bitに拡張可能) |
I/O | 上記RAMの任意のエリアを共有メモリとしてI/Oリクエスト受付 現在UART機能のみ実装 |