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MCS-48 2種


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これは以前取り上げた8741Aの兄弟デバイスです。

D8749H-3
IntelのD8749H-3、MCS-48ファミリの一員でベースとなった8748のメモリを倍増させたものです。それでもROMが2kBにRAMが128バイトという今となっては冗談のようなサイズです。

UV-EPROMを内蔵しているため消去用の窓が必要でCERDIPになっていますね。

これはオリジナルのIntel製ですが、日本ではNEC製を多く見かけたように思います。

uPD8035LC
こちらはそのNEC製のμPD8035LCです。

こちらはプラスチックDIPですが、OTP ROMやFlash EEPROMではありません。ROM無しのもので外部にROMを接続して使用します。

ROMを外付けしてしまうとI/Oポートが減り、使用デバイスが増えてしまうのでこのシリーズを使うメリットが少なくなります。このMCS-48/UPI-41の命令セットはかなり癖があるので、だったら8085を使ったほうがとも思うのですが...

  • 減るとはいっても12ビット程度のポートは残る
  • タイマを内蔵している
  • 少ないとはいえRAMを内蔵している

といったことから小規模な応用には使いやすかったのでしょう。

以前紹介したものではMZ-80KP5の中でもRAMを128バイトに増やした8039が使われています。

最後に一覧表を再掲(一部フォーマット変更)しておきます。

Family UPI-41 MCS-48
ROM/RAM容量 1kB / 64B 2kB / 128B 1kB / 64B 2kB / 128B 4kB / 256B
Mask ROM 8041 8042 8048 8049 8050
UV-EPROM 8741 8742 8748 8749 -
ROMless - - 8035 8039 8040

UPI-41(8741など)がペリフェラルを作るためのデバイスだったのに対してこのMCS-48は一般的なワンチップマイコンです。命令体系は共通なのでアセンブラなどのツールは同じものが使用できます。

参考文献・関連図書: 
D8748H/D8749Hデータシート, Intel.
uPD8048,uPD8748,uPD8035Lデータシート, NEC Microcomputers.

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