2018-11-17 23:10 — asano
カテゴリー:
Electronic Surplusで面白いものを見つけたのですが、あそこは単価は安いのに送料が高いのでついでにいろいろ買ってしまいます。今回のものはその「ついで」に買ってしまったものです。
IntelのD8251A、これまでも8251 USARTは8251, 82C51, μPD71055といろいろ見てきましたがIntelのオリジナルは今回初めて見た気がします。
CERDIPの8251もこれが初めてかな。
頭の「D」がCERDIPを表わしています。Intelのパッケージを表わすプレフィックスをわかる範囲でまとめてみます。データシートに命名法があまり書かれていないのでこの表は類推で書いていることに注意。
プレフィックス | 形状 | 材質 | 備考 |
---|---|---|---|
A | Pin Grid Array | Ceramic | |
C | Dual in Line | Ceramic | Side Brazed C8231Aなど |
Leadless Chip Carrier | Ceramic | Rとの違いは不明 | |
CG | Pin Grid Array | Ceramic | |
D | Dual in Line | Ceramic | CERDIP |
N | Quad Flat J-leaded | Plastic | PLCC |
NG | Quad Flat Pack | Plastic | PQFP |
P | Dual in Line | Plastic | |
QD | Dual in Line | Ceramic | CERDIP QD8741Aなど |
R | Leadless Chip Carrier | Ceramic |
末尾の「A」は改良版ですが、A無しのものは見ないですね。かなり初期に切り替わっているはずです。
NEC製も「D8251AC」などとマーキングされますが、この先頭の「D」はディジタルICを表わしています。「μP」が省略されず書かれていたり、メーカ名が明記されていれば良いのですが、通販サイトなどではこのあたり適当に書かれていたりするのでちょっと紛らわしいです。
8251ってソフトリセットの方法やリカバリタイムの問題などあまり使いやすいデバイスではないのですが、私にとっては初めてのシリアルの石だったこともあって「憎めない奴」という感じですね。
裏側にもマーキングがありました。
1981年のフィリピン製でした。
参考文献・関連図書:
8251Aデータシート, Intel.
コメントを追加