2019-07-20 23:53 — asano
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これはまだ取り上げたこと無いと思うので...
PCIバスのビデオボード、Diamond MultimediaのStealth 64 VIDEO VRAM PCIです。
当時のハイエンドのボードだったと思います。
左上の青いのが目立ちますがこれはコントローラではありません。37RGB526CF22が型番と思われ、「PALETTE DAC」とあるようにパレットレジスタとD/Aコンバータを一体にしたもので「RAMDAC」とも呼ばれます。CRTの時代は画質を左右する重要なデバイスとしてこだわる人も多かったですね。
その下の86C968-P(S3 Vision968)がコントローラです。
左下にはBIOS ROM、セラミックのこれはST MicroelectronicsのUV-EPROMのようです。
右側に4つ並んでいるKM4216C256G-60は256k×16bitのVideo RAMです。一般的なDRAMと同様にアクセス可能なポートの他、連続したアドレスのデータを読み出すポートを備えています。前者をプロセッサやコントローラからの描画に用い、後者を表示用に使用することでメモリの帯域を稼ぎます。名称の「VRAM」はこれに由来します。
総容量は2MBとなり、当時としては一般的な値です。上下のコネクタに増設ボードを搭載することにより4MBまで拡張可能でした。
裏側にも74F125, 74F244, 74F374が載っていました。
メモリのところの配線の本数多いですね。表裏で縦と横に分けているようです。
ブラケットにはVGAのコネクタが1つのみです。
穴の台形の向きが逆になっているのが少し気になります。まさかISA, VLバスと共通なのでしょうか?
最後に目立つRAMDACのアップを載せておきます。
フットプリント的にはQFPと同じようですが、ダイを裏返してセラミック基板に直接載せているようですね。
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