2016-08-24 23:05 — asano
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NEC製の擬似SRAM(NECではXRAMと呼ぶらしいです)のμPD4168C-20です。
「-20」だけ印刷の感じが違っています。もしかして完成後に選別していたのかもしれませんね。
これはアクセスタイム(#CEからの)が200nsのものです。
擬似SRAMというのは大容量化に有利なDRAMの特徴と、制御が容易なSRAMの特徴を併せ持つメモリデバイスです。メモリセルはDRAMで、コントローラを内蔵することにより外部からはSRAMのように見えるという構造です。SRAMに見えるといってもリフレッシュは必要で、そのままSRAMを置き換えることは出来ません。
ところで写真ではよくわかりませんが、足(ピン)をよく見るとハンダを外した跡が残っていました。以前紹介したMSXパソコンPV-7に使用されていたものと思われます。上でSRAMを置き換えることは出来ないと書きましたが、逆は可能(必要の無いリフレッシュサイクルが発生して速度的に不利にはなります)なので、4倍容量のSRAMに置き換えるために外したというわけです。
容量的に不利なSRAMに置き換えて容量増やしたの? という疑問もあるでしょうが、最初に設計されてから改造までの期間にSRAMの大容量化が進んでいること、元のPV-7が極端にコストダウンを進めた機種であったこと、個人ではSRAMの方が入手しやすかったこと等いろいろの理由でこうしたのです(たぶん)。
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