2021-04-28 23:55 — asano
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Z8S180の最後で触れたSL1960、手に入らないだろうと思っていましたが、なんと入手できました。
Z8S18020VSGのSL1960リビジョンと呼ばれるものです。
これが初期のZ8S180でしたが、Zilogは1997年に改良版をリリースしました。
これだけなら旧版は製造終了になるはずでしたが、新版にはエラッタが見つかりしかも回避困難な場合があることがわかりました。そこで旧版も並行して生産し続け「SL1960」を付けて区別したということのようです。
新旧どちらもZ8S180なのでややこしいことになっています。
デートコードが9818より前までは単にZ8S180とあれば旧版で、新しいものにはSL1919と付けていました。9818以降は新しいものは単にZ8S180で、旧版にはSL1960と付けることになりました。
今回手に入れたもののデートコードは0949なので2009年製、検索したところ2012年というものもあったようなので、少なくとも14年間も並行して生産したようです。
裏側、左下のイジェクトピンのところを拡大すると「PHILIPPINES」と刻印されていてフィリピン製であることがわかります。
とりあえず動作確認とおもって挿し替えてみたところ、Universal MonitorはHD64180Zと判定しました。判定には新版で追加されたASEXT0をチェックしているからです。
何とか判別する方法が無いか探してみるつもりです。
参考文献・関連図書:
"Difference between Standard Z8S180 and SL1960 Revision", TN005301-0506, Zilog.
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