2016-05-02 18:49 — asano
答えは10BASE-5のケーブルに穴を開ける工具でした。
10BASE-5のネットワークは廊下などにあらかじめケーブル(黄色のものが多かったのでイエローケーブルと呼ばれます)を敷設しておいて、必要に応じてケーブルの途中にトランシーバを接続する形になります。イエローケーブルは同軸ケーブルなので外部導体(アミ線ですね)と中心導体(芯線)に導通をとる必要があります。外部導体は爪のようなもので外側の被覆を破れば良いのですが、芯線は表面から5mmほど奥まで硬い樹脂の内部絶縁層を突き通さないといけません。この穴を掘るのがこの工具なのです。
ドリルの先が5mm程出ているのは外側から外皮・外部導体・内部絶縁層に穴を開け、しかも芯線を傷つけないようにするためです。この穴に側面が絶縁されて先端が導通するようになった針のようなものを挿して信号の送受信を行なっていたのでした。
さてこんな無茶な接続をするのはネットワークだけかと思ったらもっと怖いものがありました。
これは我が家の裏側ですが、縦に2本通っているうちの左側はガス管です。途中から右に出ているのは後から増設したガス管です。これどう見ても既設のガス管の壁を破っているよなぁ。この写真のがそうなのかはわかりませんが、火薬で破って分岐させる工法があるとか。ガス管に火薬って大丈夫なのか?
関連項目:
コメント
ガス管でも適用可能な火薬分岐工法
通りかかったのでコメントします。
このガス管の分岐工法は普通の刃物による分岐工法ですが、火薬で分岐する工法は可燃性ガスの分岐でも(一応)適用できます。
ピストンを火薬で瞬時に動かして管の厚み分だけはぎ取る工法なので、火薬の炎やガスが流体に触れないようにできています。
キッツの「マジックジョイント」などがあります。
不断工法はお金がかかるのですがロマンでもあります。
Re: ガス管でも適用可能な火薬分岐工法
ありがとうございます。
名称がわかったので検索してみたところ作動のアニメーションがあって仕組みわかりました。火薬で直接管を破るのではなく刃物を動かす動力として利用するのですね。
昔のガス管ってネジ式だから端から順に施工するのはいいけど、後から途中にチーズ入れるのは無理そうですものね。
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