2016-11-06 18:08 — asano
カテゴリー:
今回は1kbit SRAMという、今では冗談のような容量のSRAMです。この中には私が初めて購入したRAMも含まれています。
これは東芝製のTC5501P、256×4bitのSRAMです。データシートを探してアクセスタイムを調べたところ450nsで、TC5501P-1にいたっては650nsとのこと、容量だけでなくアクセスタイムも今から思うと冗談みたいな数値です。
ちなみに私が初めて買ったRAM(ROMはさらに後なので、初めて買ったメモリICでもあります)です。秋葉原の東京ラジオデパートの3階のリバーランド電子(今はもうありません)で2102(1k×1bitのSRAM)と一緒に買ったと思うのですが、まだマイコンを作り始める前のことで1つだけ買ってお店の人に不思議がられた(マイコン用なら普通は少なくとも8ビット構成にできる個数が必要)ものです。
ピン配置をみるとどことなくEPROMや8ビットSRAMに似た雰囲気を感じますが、GNDが角になかったり、データバスがINとOUTに分かれていたり、と今とはだいぶ異なっています。
こちらはNEC製のμPD5101LCで、上のTC5501Pと互換です。
どちらもCMOSでスタンバイモードがあり、2.0V 10μAでデータが保持できることからバッテリバックアップが可能になっています。
あとNMOS版として2101というがあり、というか2101が先ですが、バッテリ動作が不要な用途には安価でアクセスタイムの短いこちらが使われました。
参考文献・関連図書:
TC5501P/-1,TC5501D/-1データシート, Toshiba.
uPD5101L,uPD5101L-1データシート, NEC.
関連項目:
コメントを追加