2016-12-26 13:32 — asano
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昨日「出てきそう」と書いたPC-8801は無事取り出せました。
昨日は正確な型番がわからなかったのですが、「PC-8801mk2」でした。
ドライブが黒いのはおそらくドライブ無しモデル(Model 10)に、サードパーティー製のドライブを増設して2ドライブモデル(Model 30)相当にしたのでしょう。この状態で売っているショップも結構ありました。
以前紹介したPC-8001mk2が元のPC-8001に対してかなり拡張されているのに対し、このPC-8801mk2はPC-8801から大きな変更はあまりありません。
- ドライブが内蔵できるようになった: コンパクトで安価にはなりましたが、機能的には外付けドライブと特に変わっていません。
- 簡易的なサウンド機能の搭載: と書くと大きなことのように思えますが、実態は単に1ビットの出力ポートがスピーカに接続されただけです。PC-9801シリーズのBEEPはインテル8253というカウンタ・タイマICに繋がっていたのでソフトで分周比を変更して音程を変えたり(それどころかPWMを実現してPCMの再生を可能にするspeak.comなんていうソフトも作られました)できたのですが、PC-8001,PC-8801シリーズのそれは固定の2400HzをソフトからOn/Offできるだけなのです。それを無理やりソフトで断続して音を出すので、2400Hzが混じって濁った音しか出ません。そこで2400Hzが混じらないようにしたのがこの機能です。
- オプションだった漢字ROMを標準装備
ということで新たに買うならともかく、既にPC-8801を持っている人が買い換えるようなものではありません。サウンドもたいした回路ではないので自作する記事を読んだ記憶もあります。他はオプションを買えば済みます。
NECロゴの下の正方形の部分が電源スイッチです。一応「POWER」から線が延びていますがわかりにくいです。
左下の丸穴はキーボードコネクタ、DINコネクタ風の13ピンコネクタです。今のようなシリアル通信ではありません。あ、これもPC-8801からの改良点かもしれません。PC-8801ではキーボードはコネクタになっておらず、外すことはできませんでした。
初代PC-8801のキーボードもコネクタでした。
それから右下の部分が開くようになっていて設定用のディップスイッチやリセットボタンが入っています。
右側面にもキーボードのコネクタが用意されていました。
右上はインレットと周辺機器用のコンセントですね。
左側には拡張スロットが3口用意されています。PC-8801は4口だったはずなので数は減っていますが、信号は互換です。PC-8001mk2も同じ仕様なので拡張カードの多くは共通に利用できました。
左下のコネクタは「PRINTER」、14ピンです。
右の「READER」は汎用のI/Oポートだったと思うのですが、詳細は憶えていません。
次の「PC-80S32」はフロッピーの増設コネクタです。PC-80S31相当が内蔵されていますので、ここに接続するのは増設用のPC-80S32となり、信号もFDDユニットへの信号がそのままです。
その右の「RS-232C」は言わずと知れたシリアルです。ボーレートはソフトではなくフロントのカバー内のジャンパで設定します。
「CMT」はカセットインターフェイス、「B/W」は白黒(グリーン)モニタ用でライトペンを接続することもできます。「COLOR」はカラーモニタ接続用、HSYNCは15.7kHzと24.8kHzが選択できました。15.7kHzにすると640×400のグラフィックは使用できません。
左右に2つずつ付いているの縦置き用の足です。立てるときは広げて使います。
最後に機銘板のアップを載せておきます。
意外に消費電力は少ないですね。
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