2017-01-31 22:20 — asano
これはCASIO製のボイスレコーダ、今でいうICレコーダです。
調べてみると1987年度のグッドデザイン賞を受賞していますね。ということは少なくとも30年前のモノということになります。
カード型LSI録音機ということですが、90mm×60mmはともかく、厚さ10mmというのは今の感覚ではカードとは呼べないですね。
上の辺にはスライドスイッチが並んでいます。 左の「1M」「2M」は何の切替でしょう? 次の「VOL.」は再生音量ですね。「SAVE」「AC」もわかりません。
「REC」/「PLAY」で録音か再生を選び、「START/STOP」で録音・再生の開始と終了を行います。「PAUSE」は一時停止です。
「PHRASE」は録音場所(今のファイルにあたる)ではないかと思います。
表面に表記がありませんでしたが、裏面の機銘板から型番が「VC-10」であることがわかります。
電源はCR2032×2の6Vです。
左側が電池のカバーです。試しにCR2032を入れてみましたが、動作しませんでした。正確には一旦動作したのですが、スイッチやボタンの機能を探ろうと弄っているうちにまったく動かなくなってしまったのです。
裏蓋を開けてみました。外のネジ2本と電池カバーの中に小さなネジがあります。
左側1/3の黒いところは電池ホルダのところです。
OKIの大きなQFPはMSM6358です。これが録音・再生のデバイスだと思うのですが、残念ながらデータシートの類は見当たりませんでした。東芝のT6668のようなものでしょうか?
上に2つ並んでいる「CS14 729X18」はメモリと思われますが、これも詳細は不明です。
下端にあるMB675169AUは富士通のCMOS Gate Arrayです、もちろんこれも内容は不明です。ただ基板を見る限り使用しているピンは少なそうです。
右端にあるのはNJM386、スピーカ駆動用のアンプです。
これらのICに囲まれるようにスピーカの一部が見えています。右下の隅のはコンデンサマイクですね。右上はイヤホンジャック、分解するまで存在に気付いていませんでした。
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