2024-10-16 21:53 — asano
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これもしばらく前に購入したまま忘れていたものになります。
National SemiconductorのDS0026です。
これはMOSドライバと呼ばれるもので、TTLレベルの入力をレベル変換すると同時に大きな負荷容量を高速で充放電するための強力なバッファでもあります。仕様によると1000pFの負荷に対して立ち上がり時間が最大35nsというのですからその強力さがわかろうというものです。出力レベルは電源電圧で決まり、最大約20Vまで出せます。
こんなもの何に使おうと思って調達したのか、もうかなり前になるのではっきりしたことは憶えていませんが、おそらくはCP-1600のクロック用だったのではないかと思います。8080用の8224で代用できないかと書きましたが、レベル的には何とかなってもステートの管理とかあってかえって面倒かもと単独のドライバを探したような気が……
それともTMS9900用かなぁ……
いやこっちは専用の74LS362(TIM9904)を先に入手していて、ドライバだけを探してはいなかったはず。
いずれにせよ昔の9Vや12Vクロック用に汎用に使えそうな石なので思わぬところで出番があるかもしれません。
ちなみに……
このDS0026は古いデバイスですが、現行品だとUCC27523というのがあります。データシートにはPDIP8の記載もあるのですが、残念ながらもう無いようです。非反転のUCC27524ならPDIP8の新品が買えるので今から作るならこれで設計した方がいいかも。
参考文献・関連図書:
DS0026データシート, National Semiconductor.
UCC2752xデータシート, SLUSAQ3H, Texas Instruments.
UCC27524データシート, SLUSFA9, Texas Instruments.
コメント
P-MOS driver
負電圧側が充分に引けないのでむいていないかなぁ。もともとシフトレジスタ向けのドライバで、その関係で私も何個かストック、いやもう捨てるべきか。
12V系なら前にあげた75365, 75361A当たりになると思います。
Re: P-MOS driver
Vohばかりが気になっていましたが、これVolは1.0Vまでしか保証されないのか。確かに向いてないですね。
データシート内で触れられていたMM5262ってどんなデバイスなんだろうと探したらアドレスマルチプレクスになる前のDRAMでした。
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