2017-08-07 23:39 — asano
SIMMは前にも書きましたが、今回見つけたのはおそらく最も小容量のSIMMだと思います。
30ピンの256kB SIMM、これより小さな64kBとか16kBなんかは見たことありませんね。
構成は256k×8bitなのでバス幅に応じて2枚とか4枚単位で使用します。PCマザーボード等ではSIMMスロットが8つとか並んでいるのが普通でした。
上はNEC製のもの、256k×1bitのDRAM μPD41256L-12が8つ搭載されています。右端の空きパターンはパリティ用のもので、256k×9bit品ではここにもDRAMが実装されます。SPDのような仕組みは無いのでここにもう1つ実装すればパリティ付きとして使用できるはずですが、隙間が無いので手ハンダは困難でしょう。
下はOKI製SIMMで、載っているのも同じくOKI製のMSM41256Aです。空きパターンの事情もNEC製と同じです。
どちらも端子は今のような金メッキではなくスズメッキ(ハンダレベラーかも)になっていますが、これで問題になった記憶はないですね。
NECのものはMC-41256A8B-12が型番です。「8」は8bit幅を表し、もちろんパリティ付きのものは「9」となります。次の「B」はピンが無いもので、「A」は基板に挿せるMC68kボード(第5期工事)に使ったようなピン付きのものになります。最後の「12」はアクセスタイム120nsを意味します。
下のOKIの型番は「MSC2304-12YS8」です。「12」がアクセスタイムで、「Y」がピン無しをあらわします。ピン付きは「K」になります。最後の「8」は8ビットを意味し、「9」も存在します。ところがデータブックを読み進むと「MSC2331A-10KS3」みたいなものも出てきます。これは3ビットではなく、256k×4bitのDRAMを2つと256k×1bitのもので構成された9ビットです。ということは最後の数字はビット数ではなく載っているデバイスの数みたいですね。
コメントを追加