2016-06-29 17:05 — asano
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これはアマチュア無線でデータ通信を行うための機器、Terminal Node Controller 略してTNCです。
無線用のモデムと思ってもらえれば大体あっています。
厳密には狭義のモデム(変復調器)とプロトコル制御器が一体になったものですが、電話用のモデムの構成も似たようなものです。
リアも電話用モデムと大差ありませんが、当然モジュラージャックの代わりに無線機を接続する端子があり、それが右端のRADIOと書かれた端子です。この中に受信した音声、送信する音声、そしてPTTがあります。PTTとはPress To Talkの略で送信する時Onになる信号です。これをそのまま無線機のヘッドホンやマイクの端子に接続して使います。
私が使っていたころは無線側の通信速度は確か1200bpsだったかと思いますが、G3RUH方式という9600bpsも実験的に使われ始めていました。そちらでは受信音声はともかく、送信音声はマイク端子ではだめで、無線機内部に直接注入する必要があったようです。
通常の通信機器は有線電話でも無線でも内部に触るのはご法度なので、「内部に注入」などというとビックリするかもしれませんが、アマチュア無線の場合は無線機に手を入れることも可能です。それどころか無線機を一から自作しても手続きを踏めば使用できます。
無線機同様TNCも封印されているわけではありません(もう使う予定も無いので封印されていても開けますが)ので、開けてみました。
ヒートシンクが邪魔ですが外すのは面倒そうなのでパスします。CPUはZ-80、その上でちょっと見えているのはZ8530シリアル通信のコントローラです。その上にモデムのICがいるのですが完全に隠れています。
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