2018-01-31 08:52 — asano
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今回のものもUVEPROMとちょっと縁のあるデバイスですね。
Texas InstrumentsのTL497ACN、スイッチングレギュレータ用のICです。
トランジスタ・ダイオードを内蔵しているので3つの抵抗(出力電圧の設定用に2つと電流制限用)・2つのコンデンサ(周波数設定用と出力の平滑用)・コイルを接続するだけで昇圧あるいは降圧のDC-DCコンバータを構成できます。容量が足りないようであれば外部のトランジスタをドライブすることも可能です。
反転(負電源の生成)も可能ですがその場合はダイオードは外付けするようにとデータシートに記載があります。内蔵のダイオードは当然同一のダイの上に形成されているので、寄生ダイオードが問題になるのだと思います。
さて、この石が何でUVEPROMと関連しているというのでしょう?
それはこの石がUVEPROMのライタを自作する時の定番中の定番だからです。書き込みには12~25V(ROMの品種による)のVppが必要ですが、12Vはともかく普通は25Vの電源などありません。幸い電流はそれほど必要ないので5Vから昇圧するのです。
私も2716用と2764/27128用で使っています。
これらを製作したのは30年以上昔ですしデータシートには1976年6月作成・2005年2月改定とあるのでかなり古いデバイスですが、現行品というかなりのロングセラーです。
参考文献・関連図書:
TL497Aデータシート, Texas Instruments.
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