2018-11-03 21:27 — asano
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私はよくマイコン回路の動作確認中に周波数をチェックすることがあります。そのときに使っているのがこれです。
MetexのM-3860Dという多機能テスタです。以前見たM-830Bが必要最小限だったのに対しこちらは機能てんこ盛りで、買ったのはこれも秋月電子通商だったと思いますがそれでも1万円以上だったはずです。
ロータリスイッチに並んでいる項目だけでもこれだけあります。
- mV
電圧測定、DC/ACの切り替えができます。 - V
電圧測定、DC/ACの切り替えができます。上とわざわざ分けてあるのは何故でしょう。 - FREQ
これが周波数カウンタ、上限が4MHzなのと桁数が少ないので専用機の替わりにはなりませんが結構使えます。 - LOGIC
ロジックテスタ、最初に電源電圧を測りあとはその30%以下なら「Lo」70%以上なら「Hi」を表示します。TTLだと「Hi」判定しないかな。 - Ω
抵抗測定、導通チェッカに切り替えができます。 - SIG OUT
1Hz, 10Hz, 100Hz, 1kHz, 2kHz, 3kHz, 4kHz, 5kHzの信号発生ができます。振幅・波形の自由度がないのであまり... - CAP
静電容量の測定ができます。 - hFE
バイポーラトランジスタのhFE測定ができます。 - TEMP
K熱電対を使った温度測定ができます。 - mH
インダクタンスの測定ができます。 - 400mA
400mAまでの電流測定、DC/ACの切り替えができます。 - 20A
20Aまでの電流測定、DC/ACの切り替えができます。これが分かれているのは大電流の切り替えが困難なためでしょう。端子も別になっています。
普段使いそうな項目はほぼ網羅していますね。強いて挙げるならダイオードの順方向電圧(これはM-830Bにもあります)くらいでしょうか。
以上が測定できる項目ですが、さらにピークホールドや基準値との差・基準値を基にしたGO/NG判定などの機能も持っています。
右側面にはシリアルコネクタがあって結果をPCに送ることができます。
専用ケーブルは熱電対などとともに保管してあったはずですが、どこにしまったかなぁ。
表示部はこんな感じになっています。
右上の「True RMS」は真の実効値を表示するということ。
廉価な機種は大抵、交流の電圧・電流測定は平均値に係数をかけて求めています。平均値は整流して平滑化すれば容易に得られるからです。係数は波形によって異なるので、使用頻度の高い正弦波の係数が用いられていて正弦波以外では誤差を生じます。
大きなメインの表示以外に右上にも表示があるのが「Dual Display」、最大値・最小値やdB表示などができるほか、電圧と周波数のようなことも可能になっています。
下段にはバーグラフ表示もあって、数値では読みにくい変化する値も概要がわかるようになっています。
当時この機能の豊富さに惹かれて買ったのですが、普段使うのは基本的な機能のみなことがほとんどです。でもいざという時にこれがあれば何とかなるという安心感があるので、無駄なものを買ったというような後悔はまったく無いですね。
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