2020-03-05 00:29 — asano
カテゴリー:
今日はアナログ・デバイセズの石とともに出てきたモノを取り上げます。とはいってもアナデバのは1つのスポンジに挿してあったのに対してこれは別だったので出所は異なっていたかもしれません。
FairchildのμA555、1984年の韓国製のようですね。
オリジナルはSigneticsのNE555というタイマーICです。CMOS化されたもの・2回路を14ピンパッケージに収めた556・一部のピンを共通にしたり省略して4回路を16ピンパッケージにした558などのバリエーションがあり、多くのセカンドソースが存在しました。登場は1970年代の初頭なのでかれこれ50年近く昔からのデバイスですが、いくつかのメーカでは今でも生産が続いている超ロングセラーです。
データシートには Typical Applications として以下の2つが記載されていました。
- Monostable Operation
いわゆるワンショット動作で、RとCを1つずつ外付けします。RとCによって時間を決めます。 - Astable Operation
矩形波の発振器で、Rを2つとCを1つ外付けします。2つのRによってデューティを、2つのRとCによって周期を決めます。
他にちょっと勿体無い気もしますがフリップフロップとしても使えそうです。
裏側にはマーキングの類は何もありませんでした。
それにしてもキズのようなものが多いです。表側も同様でしたから元からこうなのかな。
ところでこのデバイス、入門者向けの工作にはよく使われました。私も大昔に使ったものですが、あまり多用した記憶はありません。自分で設計するようになるとマイコン関係ばかり作っていたせいもあり水晶と分周回路の組み合わせを使うことが大半でしたから。
でも時間精度を求めなければ部品点数も少ないですし、もう少し使ってみれば良かったかも。いや、今からでも使えますね。
参考文献・関連図書:
μA555データシート, Fairchild.
関連項目:
コメントを追加