2016-09-01 18:58 — asano
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大昔のパソコンとモニタを接続するデジタルRGBケーブルです。
「PC-8091K」のラベルがありNECの純正ケーブルのようです。
これはパソコン側のコネクタ、DINコネクタの8Pです。
これはモニタ側のコネクタ、正式名称はなんというのか知りませんが当時は角型8Pで通じたように思います。
逆挿し防止のためにピン間隔が変えてありますね。
現在のDVIやHDMIのようなシリアル伝送ではありません。今風の書き方だとRGB111なのでシリアルにしなくても3本あれば済みます。他にGND, HSYNC, VSYNC入れても6本です。帯域もせいぜい30MHz程度ですから、多芯シールド線で何とかなります。
モニタはこの6本で済み、どこのメーカでも(このコネクタを使っている限り)大抵互換性がありました。
メーカによっては残りの2本に追加の信号を入れていました。モニタ側は通常NCになっているので問題は発生しません。
NECのPC-8001/8801シリーズだと一つは+12Vの電源で、もう一つはドットクロックでした。+12VはRFモジュレータのためです。お金が無くてモニタが変えない人のための機器で、テレビの1chか2chの電波に変換してくれます。これをテレビのアンテナ端子から入力することで(当時のテレビに外部入力端子のあるものは滅多にありませんでしたので)テレビに映すことが出来たのです。この変換機にわざわざ別電源を用意しなくてよいように電源を供給していたのです。ちなみにテレビに映すと文字がつぶれたり滲んだりしてゲーム以外は難しいです。
ドットクロックは元々何のためのものだったかわかりません。ただこれを利用して1ドットを左右に分割して中間色を出すアダプタの製作記事が雑誌に載っていたことがありました。もちろんパソコンからは3ビットしか出てこないので外部にパレットを用意して、同時に出せるのは8色までなんですが。
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