2020-11-07 23:49 — asano
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これも最近手に入れたものになります。M27C256B, AT28C16よりちょっと前ですね。
NECのμPD70136L-12、V33と言ったほうがわかるかな。1989年製でクロック周波数は12.5MHzのものです。
パッケージは68ピンPGA, 68ピンPLCC, 72ピンQFPの3種、クロック周波数は12.5MHzの他に16MHzのものが存在します。ユニバーサル基板で使いにくいQFPを除いて安いものをeBayで探した結果これになりました。いまさらパフォーマンスを追ってもしょうがないですからね。
これまでV33は単に高速なV30という認識であまり関心ありませんでした。
しかし一部の命令の動作がV30と違うらしいという話を知ったことと、データシートをざっと見た感じでは意外とハードウェアは簡単に済むように思われたことから興味が出てきて買ってみたわけです。
V33というとインテルとの訴訟をきっかけにマイクロコード使用をやめてワイヤードロジック化したものというのは有名な話です。その副作用としてかなりの高速化も達成できていて、同クロックで2倍程度、クロックもV30の10MHzから16MHzに向上しています。
ハードウェアが楽になるのでは思ったのは以下の点です。
- バスサイジング
MC68020/MC68030などと同様にバスサイクルごとにバス幅を可変できます。アドレスをデコードしてBS8/BS16を"L"または"H"にすればそれぞれ8ビットまたは16ビットでアクセスが行われます。これがあるのでV23といったものは存在しません。必要ならBS8/BS16を"L"に固定しておけば8ビットのみになります。 - アドレスバス
8086/V30などと異なりノンマルチプレクスバスでアドレスはそのまま出てきます。アドレスラッチだけの問題で大したことではないのですが、手配線しているとアドレスラッチは意外に面倒なのです。 - クロック
50%デューティの単相クロックを入力するだけです。他の信号より電圧レベルが若干厳しいですがSG-8002DCなどでそのままドライブできます。せっかくCMOSなのに周波数下限が2MHzなのはちょっと残念。
EMILY Board用のボードならμPD70136 + SG-8002DC + 74HC138 ( + 24LC64 ) くらいで行けそうです。仮にダメでも 74HC138 ⇒ GAL16V8 にすれば十分でしょう。
参考文献・関連図書:
uPD70136 (V33) データシート, NEC Electronics.
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