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MC14400FX (分解編)


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昨日のMC14400FXもさっそく中を開けてみました。

基板
中は基板が1枚だけでした。電源回路も右下部分に同居しており、電源コードも直接ハンダ付けされています。

左上のスピーカの下にもICがいるので外します。

基板 表面
左上の2つのRockwellのPLCCはモデムのチップセットC1993-11とR6639-21、データシートは見つからないでしょう。一応検索してみましたが案の定どちらも発見できませんでした。他にそれらしいのが無いのでどちらかがCPU内蔵と思われます。

下にUV-EPROMのMX27C512DC-12,57C256F-55がいます。わざわざ2つに分かれていること、下がアクセスタイム55nsと高速品であることから、下のU14はDSP用かもしれません。
幸いソケットになっているので抜いて読んでみればプロセッサの種類が判明するかもしれませんね。

ROMの左下はμPD43256BGU-55L、32k×8bitのSRAMです。これも55ns品である上にパターンがU14に向かっています。

ROMの右にはGAL16V8B-10LPがあります。

MAX207CWGはシリアルポートのトランシーバですね。

モデム回路にはつきもののリレーが見当たらないと思ったら基板右上のAQV214EAとAQV414Aがそうでした。フォトMOSリレーという出力がMOS FETになっているフォトカプラです。

ちなみにこれ普通のDIPのように見えるかもしれませんが、足は外側に曲がっていて表面実装です。
隣にあるPC614,PC733Hの足は挿入されています。パターンをよく見比べると違いが分かると思います。

基板 裏面
裏面にもMAX207CWがいますね。

その右上のTC5588J-25は8k×8bitのSRAMです。フラックスが付着しているのでリワークでもしたんでしょうか。

ROMのパターンを見ると2つは並列になっています。アクセスタイムが大きく違ったので別のバスかと思ったのですが...

参考文献・関連図書: 
uPD43256Bデータシート, NEC Electronics.
MAX200-MAX209/MAX211/MAX213データシート, Maxim Integrated.
PhotoMOSリレー GU1a データシート, パナソニック.
PhotoMOSリレー GU1b データシート, パナソニック.
TC5588P/J-15,-20,-25,-35データシート, Toshiba.

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