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Mini100m(分解編)


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PCの件がだいぶ落ち着いてきたので、Planex Mini100mを分解してみました。やはりラベルの下にネジがあり、他にはツメが2ヶ所ありました。


右下、LEDの横にあるQFPはAm186™ED-25VCです。80186互換の16ビットのプロセッサの25MHz版、こんなアダプタにしては結構いいプロセッサ使っていますね。

上にあるDELTA LF8221はパルストランスです。

CPUの左のGLT44016-50J4は256k×16ビットのEDO DRAMです。

横にある小さなHT93LC56-Cは256×8ビット / 128×16ビットのEEPROM、MACアドレス用でしょうか。

Winbond W83877TFはPC用のI/Oコントローラ、IDE, FDD, COM, LPTなどの機能を持っていますがおそらくはLPTだけのために搭載していると思います。PC用のは安いですから下手にLPTだけのデバイス用意するより安いのでしょう。


裏側に行って左下のAM29F400BTは512k×8ビット / 256k×16ビットのFlashメモリ、Am186は16ビットバスですから256k×16ビットで使っているはずです。表側のRAMとでAm186のメモリ空間をすべて埋める計算になります。

右のDL10020はデータシートを見つけられませんでしたが、これを使用したPCMCIAのネットワークアダプタなどがあるようなので10M/100M対応のネットワークコントローラのようです。

上のST10040QCもよくわからないです。検索するとこれもネットワークアダプタが引っかかるのでPHYかもしれません。

横にある発振器は25MHzで、100Mのイーサネットのコントローラでよく使われる周波数ですね。それをそのままCPUクロックにも利用しているようです。

こうして見ると昔のPCのような構成ですね。この手のアダプタはワンチップのコントローラ一つみたいなのが多い中、バラしてみた甲斐があったと言うものです。

参考文献・関連図書: 
Am186ED/EDLVデータシート, Advanced Micro Devices.
GLT44016データシート, G-Link Technology.
HT93LC56データシート, Holtek Semiconductor.
W83877Fデータシート, Winbond Electronics.
Am29F400Bデータシート, Spansion.
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