2016-11-16 17:07 — asano
SSDのご先祖様のようなデバイスが出てきました。
メモリカード等で有名なPQI製のDiskOnModule®の64MB品です。
見つけた資料(2002年)によると「HDDのように使えて、振動や高温の問題の無い」とのことなので、工場等の制御用PC向けなのでしょうか。一応4MBから512MBまでラインナップされていますが、15年前ということを考えると512MB品などは簡単には使えないほど高価なものだったはずです。
コネクタは40ピンでインターフェイスはIDE (P-ATA)になります。マザーボード上のIDEコネクタに直接挿すことを想定しているのか、メスコネクタです。
左上についているループ状の線はMaster / Slaveの切替で、挿しているとMasterで抜くとSlaveになります。
「FD064-019PR」が型番です。
電源コネクタが見当たりませんが、IDEコネクタの20ピン(逆挿し防止のキーとしてピンが抜いてあるものもある)から5Vを供給する仕様のようです。型番末尾の「R」がそれを表しているらしい。
実はこれ、何個も出てきたので1袋いくらとかで叩き売られていたのを買ったんじゃないかと思います。
基板の表面には電源回路らしきものがありますね。
右側のTC58256FTは256Mbit (32M×8bit) CMOS NAND型フラッシュE²PROMです。
反対側にもTC58256FTがあって、合計で64MBになります。
こちら側にはTDK製のコントローラICも載っています。基板サイズを無理に小さくしたためかこの部分でコネクタのピンがいくつか抜かれていますが、GNDとCSEL(ケーブルセレクト)なので問題はありません。
内部構成も今のSSDにそっくりですね。
参考文献・関連図書:
DOM- DiskOnModule カタログ, Power Quotation International.
TC58256FTIデータシート, Toshiba.
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