2016-11-22 23:57 — asano
カテゴリー:
いつ何のために買ったのか記憶に無いCRTCです。
日立のHD46505RP-2 CRTCです。このデバイスは日立がオリジナルで、後にモトローラからもMC6845の名前で発売されました。写真を見ると下にモトローラ風の型番HD68B45Pも記されています。
オリジナルメーカなのになんでこんな型番書いてあるのだろうと思うのですが、MC6800シリーズのセカンドソーサになっていたから同じファミリですよと強調するためなのでしょう。
ちなみに日立のHD4650X型番を持つデバイスにはこんなのがあったようです。
型番 | Motorola | 名称 | 備考 |
---|---|---|---|
HD46502 | CMTC | TEAC MT-2 (テープドライブ)に使われた | |
HD46503 | MC6843 | FDC | |
HD46504 | MC6844 | DMAC | |
HD46505 | MC6845 | CRTC | |
HD46508 | ADU | Analog Data Acquisition Unit |
最後のHD46508は今回HD46502の資料を検索中に偶然見つけたものです。CPUファミリのA/Dコンバータなんて見たことありませんでした。
これは謎のISAビデオボードに使われていたもので、UMC製と思われるUM6845Rです。
そういえばHD46505自身についてはほとんど書いていませんね。
この石、製作記事を読み漁ったりして構想を考えたことはあるのですが、結局具体的な設計には進みませんでした。なぜかというと、このHD46505はメモリ(VRAM)の内容を表示する機能はあるけど、メモリの管理は何もしてくれないのです。表示に必要なときにメモリに一方的にアクセスしてくるだけで、CPUからメモリにアクセスする仕組みは自分で設計しないといけません。
その頃既にACRTCとかV9938とかその辺も面倒を見てくれるデバイスがあったのでそっちで計画してしまいましたので。
コメントを追加