2016-12-03 23:41 — asano
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自動車に関心が無いので避けていましたが、自動車好きでなくても楽しめるらしいと聞いてトヨタ産業技術記念館に行ってきました。
トヨタ産業技術記念館は旧豊田紡織の本社工場の建物を利用した博物館で、主に繊維機械館と自動車館にわかれています。
エントランスホールの横では特別展として水素燃料電池車「MIRAI」の技術紹介を行なっていました。各要素ごとに部品などが展示されています。
これは高圧水素供給バルブ、水素タンクの端に取り付けられて水素を取り出すためのものです。写真左側のネジがタンクにねじ込まれます。
繊維機械館では糸を紡ぐところから布を織るところまで、人力・手動で動かす木製の道具から自動制御の機械まで、あらゆる機械が展示されています。
これは原始的な紡車です。一部のものは実際に動作させ、実演してくれるので面白いですね。
G型自動織機は豊田の開発した名機、縦糸が切れたら自動停止し、横糸が無くなったらシャトルを自動交換できるため、人がずっとついている必要が無くなりました。一人で数十台を扱うことができます。
ちなみにこのころは機械ごとに動力はありません。天井のシャフトを1台の動力で回転させておき、各機械はこれにベルトをかけて動作させます。
織機というとシャトルが左右に動いて横糸を通していくイメージですが、この織機は何と水を噴射してその勢いで横糸を通していきます。さすがに左右交互はできず、1回通すごとに糸は切断して一方向に通します。重量のあるシャトルが不要になるので高速化ができるそうです。
当然濡れた状態で織り上がるので素材は選びます。水を嫌う糸には水ではなく空気を使う機械もあります。
この博物館ひたすら機械が並んでいるような状況なので、この数十倍の展示があります。機械に興味のある方は是非訪ねてみることをお薦めします。
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