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TR4941(分解編 その4)


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分解編の最後は残るマイコンの部分です。

最初に基板全体の写真を再掲します。

操作パネルに8279が使われていたので80系のマイコンが載っているかと思いきや、使われていたのはMC6802でした。水晶振動子に近頃見ない巨大なものが使われていますね。これは2.4576MHzだったのでMPUクロックは1/4の0.6144MHzとなります。シリアル兼用でしょう。

隣のMBM2764-30はソケットなので読んでみようかな。

HM6264LP-15が2つ、これは容量的にROMに書くべきデータのバッファと思われます。MC6802には128×8bitのRAMを内蔵しているのでワークエリアは内蔵RAMの方に取っているのでしょう。

さらに左のMB8863NはMC6850 ACIAの相当品、シリアルポートですね。すぐ横にSN75188NとSN75189AN、232のドライバとレシーバもいます。

すぐ上にはμPD8255AC-5 PPIもいます。これROMライタ自作時の定番デバイスでしたが、市販のでも使っていたんですね。これ今から思うとあまりROMライタ向きではない特性(8255 PPI参照)がありますが、なぜかよく使われていました。

MC6802の右に目をやると、もう一つラベルの貼られた石がいます。ラベルがあるということは書き込み品でしょう。Signetics製で、型番が「N8」で始まり、セラミックDIPということはバイポーラPROMの可能性が高そうです。アドレスデコーダか、68バスから80バスへの変換か、そんなところかも。

横にはμPD8255AC-5がもう一つ、このポートは「DEBUG RAM」なるコネクタに行っているようです。

下辺に並ぶコネクタJ400, J401は操作パネルへの接続です。あちらの基板に8279がいるのでMPUバスがそのまま行っているはずです。

いつになく長い分解編になってしまいました。

ROMライタって何度も作っているし、製作までには至っていませんが多デバイス対応の検討したこともあって、課題や解決法をいろいろ考えていました。それが今も頭の片隅にあるのであれこれ想像してしまうんですよね。

ということでTR4941分解編はここまでです。

DC-DCコンバータの不足パーツも来たので次はその話が書けたらいいな、と思っています。


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