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無線LANアクセスポイント代わりにしていたルータが遂に死んでしまいました。

CG-WLBARGP
このCG-WLBARGPはアクセスポイントとして(ルータ機能はいらないんですが安かったので)使っていたのですが、しばらく前から調子が悪く、時々電源を入れなおしてリセットしてやらないとアクセス不能になることが多くなっていました。だましだまし動かしていたのですが遂に完全に駄目になってしまいました。

手前の穴だらけのところは本来フロントパネルで綺麗なシートが貼ってあったのですが、半分剥がれて汚くなってしまったので剥がしてそのままです。
穴はLED用のもので金属ケースを(金型をと言った方が良いかも)いろいろな機種で使い回すためでしょう。

背面
背面右端は見ての通りアンテナ、「Init」はリセットボタンです。最近はこのボタンによるリセットでは復帰せず電源再投入が必要になっていました。
「WAN」はルータとして使うときのもの、結局一度も使いませんでした。
「LAN」の1~4はハブとして使用できましたが、これでは足りないので私は外にハブを繋いでいました。
最後は電源のACアダプタの端子です。

裏面
裏面には取り付け用の穴と機銘板のみです。

捨てるしかないので、その前に分解してみます。

カバーを開けたところ
これはカバーを開けたところです。
左上の灰色の線は細いですがアンテナの同軸ケーブル用です。基板にハンダ付けされており、アンテナも外せそうに無いので、切断して基板を取り出すことにします。

基板 表面
ヒートシンクは両面テープのようなもので貼られていましたが、熱で劣化していたのか簡単に剥がすことが出来ました。

左下の88W8510-BANは無線LANアクセスポイントのチップセットと思われます。そのものズバリのデータシートは見つかりませんでしたが、Libertas™ Wireless LAN 802.11b Access Point Chipset 88W8000 and 88W8500というのを読むことができ、それによるとARM9 CPUを内蔵しているのでルータ機能も実現できているのでしょう。おそらく88W8510はこれの改良版で802.11b以外への対応が含まれているのではないでしょうか。
上のシールドは5ヶ所ほどハンダ付けされていたので開けるのは諦めました。おそらく上の88W8000に相当するRF回路と思います。
右の88E6060-RCJは6ポートスイッチです。
下に2つあるEM636165TS-6は1M×16bitのSDRAMで、ARM用のRAMと思われます。
右の29LV800BTTC-70は8MbitのFlash ROMです。

以前、古くなって使わなくなったPCをフロッピー1枚でルータにすると言うのがありましたが、ROMが1MBでRAMが4MBというのはそれと規模的には近いですね。

基板 裏面
裏面はちょうど88W8510の裏に当たる部分が熱で変色していました。

参考文献・関連図書: 
88W8000,88W8500カタログ, Marvell Semiconductor.
88E6060データシート, Marvell Semiconductor.
EM636165データシート, Etron Technology.

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