2017-07-19 22:17 — asano
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今回はZ80ボード 3号機やMC68kボードの開発時に活躍したものです。
外見はどう見ても熱帯魚の水槽の照明ですね。コードの途中にテープが巻いてあるのも怪しさ満点です。
ラベルを見るとしっかり「観賞魚用蛍光灯」と書かれています。これを開発に必要なある目的のために転用していたのでした。
蛍光灯器具で定格周波数が書かれていて、スイッチが無いということは、グロー式と思われます。
蛍光管も付けたままになっていました。普通は乳白色をしていますが、これは完全に透明です。さらによく見ると「点灯中みないで下さい」と書かれています。
管の表示を見ると「殺菌灯 10ワット GL-10」と書かれていました。
これは殺菌灯といって殺菌効果の高い紫外線を放射する蛍光管です。蛍光管は原理的に紫外線を発するのですが、通常は管の内側に塗られた蛍光体によって可視光線に変換されています。殺菌灯はこの蛍光体を使わずに紫外線をそのまま取り出します。厳密に言えば蛍光体を使わないので蛍光管というのは変ですね。
普通のガラスは紫外線を吸収してしまうため、殺菌灯には石英ガラスが使われています。
本来はその名の通り殺菌に用いるものですが、UV-EPROMの消去にも使用することができます。もちろん私はイレーサとして使っていました。
専用のイレーサも売られてはいたのですが、ROMライタすら自作したのに単なる蛍光灯器具でしかない専用イレーサなど買うわけがありませんでした。
タイマーが付いている、有害な紫外線を漏らさないようになっている、など買うメリットはあります。
適当な箱にROMを並べてこの殺菌灯をかぶせて消去していました。点灯したら部屋を出て、約20分(消去時間の目安)後に戻ってきて消灯するわけです。戻ると独特な臭いが漂っていましたね。
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