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Exabyte EXB-8505 (分解編)


今回はExabyte EXB-8505を開けて中を覗いてみました。

上面
カバーを外して上面から見たところです。

中央に見える傾いた円筒は回転ヘッド、ヘリカルスキャンの心臓部です。

基板は奥に1枚、その手前メカとの間に1枚、左側にも1枚見えています。

下面
下面側です。

やはり中央には回転ヘッドの底の部分が見えています。
配線にはフレキシブル基板を多用しているのがわかります。

基板1 表面
これは上面奥に見えていた基板です。

右側に並ぶPLCCは詳細不明、内4つにはEXABYTEと書かれていてカスタムと思われます。左側のフラットは74シリーズのロジックですね。左端の2つのPLCCはPALCE16V8H-25、これは再プログラム可能なPLDの一種です。

基板1 裏面
裏面はC,R類がびっしり並んでいました。左上にはFFCのコネクタが見えます。

基板2 表面
これは下面側に見えていた基板、内側になっていた面です。

下の辺は外部コネクタが並びます。
左上はMB81440-80PFTN、1M×4bitのDRAMです。その下のSG-615PTCはクロック発信器です。その右はPALCE610H-15JC、これもPLDです。隣のAM33C93A-20JCはSCSIコントローラ、WD33C93Aと同じものと思います。
下にある白いコネクタはFFCで、先ほどの基板の裏面と接続されていました。
右上に行くと今度は20MHzの発信器があります。横の「CPGND」というシルクは斜めになっていますね。下のSONYのCXK5971J-35は8192×9bitのSRAMでした。
右上端のXLS28C16AD-200は2k×8bitのEEPROMですね。今ならI²CかSPIでしょうが、これはパラレル接続です。SRAMやUVEPROMなどと同等のインターフェイスです。下のソケットに入っているのはROM内蔵のマイコンでしょう。ラベルが貼ってあるので型番は確認できませんでした。横に74F573があるのでアドレスとデータがマルチプレクスされているタイプの可能性があります。

基板2 裏面
裏側、ドライブ下面に見えていた側です。

左上のAM28F020-120ECは256k×8bitのFlash EEPROMです。まだ書き込みには12Vの電源が必要だった頃のものです。
下にはMAX231CWE、いわゆるRS-232のドライバ・レシーバです。MAX232が有名ですがMAX220~MAX249までチャンネル数やその他の条件が少しずつ異なるもののどれもドライバ・レシーバです。このMAX231は+5Vの他に+7.5V~+12Vの電源を必要とするタイプです。マイナス電源は内部で作るので供給する必要はありません。ドライブは+12V電源を持っているのでこれを選択したのでしょう。
右上に行ってMB84256A-70LLは32k×8bitのSRAM、M5M44256BVP-7は256k×4bitのDRAMです。
いくつかあるNCRのQFPは汎用品ではないのでしょう、詳細不明です。
右上端にはMB84256A-70LLがまたあります。下のMB814400-80PFTNも表面にありました。M5M41000BVP-8は1M×1bitのDRAMです。

こうしてみるとRAMの見本市みたいな基板ですね。
それと×1品や×4品が半端に使われています。CPU用ではなく何かのバッファとして使っているのではないかと思われます。

基板3
基板1,基板2を外してドライブを背面から見たところですね。

左のLB1851は3-Phase Brushless Motor Driverでした。右上のCN3にはは基板1が挿さります。

基板4
ドライブの左側面にあった基板です。FPCが多数接続されていて外すのは大変そうなので付けたままです。

この基板も詳細不明な部品ばかりですが、1つIntelのN28F512-150はわかります。64k×8bitのFlash EEPROMですね。
その下の白枠はB-to-Bコネクタで基板2が接続されています。

これ以上は戻すのが難しくなりそうなので分解はここまで、再び組み立てて終了です。


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