2017-07-21 22:18 — asano
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前にNS32016のところでNS32201を手に入れないとと書きましたが、この度ついに入手できました。
NS32C201N-10 TCU (Timing Control Units)です。1988年製のプラスチックパッケージ入り10MHz版、オリジナルのNS32201はバイポーラプロセスでしたがこれはCMOS化されたものです。
これはタイミングに関するいくつかの機能を1つにまとめたような石ですね。
- 1つはCPUなどが要求する2相のクロックを生成すること、MC6809Eのような90°位相のずれたものではなくMC6800のようなNon-Overlappingなクロックを出力します。
- 次にリセット信号の生成です。リセットの入力ピンはRC積分回路を直結できるようヒステリシスが持たせてあります。
- さらにRD, WRの作成も行ないます。これはCPUの資料を見ながら設計してもよいのですが、初めてのプロセッサでメモリアクセスに不安があるとトラブルシュートが大変なので少なくとも最初は実績のあるものを使いたかったところです。
- WAIT(メモリアクセスが間に合わないときにCPUを待たせる)の機能も持っています。Z80などのWAITのように任意の時間待たせるだけではなく、WAITするクロック数を指定することもできます。例えばWAIT2をGNDに繋いでおけば常に2クロック挿入されます。もちろんアドレスによって切り替えることも可能です。
例によって裏側にもマーキングがありました。
ところでこれをどうやって入手したかですが、別のデバイスを検索していて見つけた海外のショップで試しに検索したら出てきたのです。安くはありませんでしたが...
参考文献・関連図書:
NS32C201-10/NS32C201-15データシート, National Semiconductor.
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