現在地

ME5614D (分解編)


テーマ:

カテゴリー:

いつものようにME5614Dの中を覗いてみます。

ケース
ネジを2本外せばカバーは簡単に開けられます。

左が底板、基板は右側についていました。基板はネジ等で固定されてはおらず、ケースでサンドイッチになっているだけです。

基板 表面
基板はこの1枚のみです。

ジャックやスイッチのある右下が電源回路ですね。AIC1563CNはDC-DCコンバータのICです。すぐ上に見えるTO-92パッケージのU13とU14はそれぞれ78L12と79L12なのでアナログ用の±12Vですね。ということはAIC1563はロジックの5V、電流が多いのでシリーズレギュレータは避けたということでしょうか。
DC-DCが5V用となると負電源をどうしているかが気になりますが、おそらく交流であることを利用して両波整流で作っているのではないかと思います。

右上は回線に関わる回路です。
黄色いのはサージアブソーバ、当然LINE側に入っています。他にもトランスやフォトカプラ等が集まっていて独特な雰囲気ですね。リレーも2つあり、片方がオフフック(同時にPHONEを切り離す)用でもう一方がダイヤルパルスでしょうか?

左上の円形のものはスピーカですが、洗浄後剥がすはずのシールが貼られたままになっていました。

大きなPLCCのものが Rockwell R6772-22、モデムのご本尊です。データシートを入手できないので詳細は不明ですが、ROM/RAMが接続されているので内部はDSPで構成されているのでしょう。

隣のIS61C1024-15Jは128k×8bit構成の高速SRAMです。幅の異なるデバイスに対応できるパターンになっています。

ラベルの貼られている32ピンPLCCはおそらくFlash EEPROMでしょう。

その右は写真では型番が読めませんがGD75323D、5つのドライバと3つのレシーバを統合したレベルコンバータです。チャージポンプは持っていないので正負の電源が必要ですが、上にも書いたように±12Vがありますから問題ありません。

基板 裏面
裏面にはシールド板が張られていました。

DB-25コネクタにハンダ付けされていて外しにくいのと、隙間から見るかぎりシールド板の下に部品はなさそうなので外してはいません。

これと一緒に出てきたのはマイクロコアのMC14400FXとMC288XLの2台です。これらもそのうち掲載したいと思います。

参考文献・関連図書: 
AIC1563データシート, Analog Integrations.
IS61C1024,IS61C1024Lデータシート, Integrated Silicon Solution, Inc.
GD75232/GD75323データシート, SK Hynix.

コメントを追加

Plain text

  • HTMLタグは利用できません。
  • ウェブページアドレスとメールアドレスは、自動的にハイパーリンクに変換されます。
  • 行と段落は自動的に折り返されます。
※ コメントは原則公開です。個別のご相談などは「ご意見・ご要望」からお願いします。