2023-06-15 21:30 — asano
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これまでMC6850, 8251, Z80 SIO/DART, SCN2651など様々な調歩同期シリアルを動かしてみましたが......
超有名な8250系は使っていないな、と思って買ってみました。
VLSI Technology社製のVL16C450です。これは中古品なのでハンダの跡が見られますね。
この系統のオリジナルは8250、ごく一般的な調歩同期シリアルの石です。40ピンもありますが1チャンネルのみで、一体どうしてそんなピン数が要るのかと思えば、RDとRD,WRとWRと両論理があったり、セレクトがCS0,CS1,CS2と3本もあったりします。8251のようにトリッキーな初期化は必要なくアドレスが8(3ビット)割り当てられます。ボーレートジェネレータも任意の分周比が設定できるタイプが内蔵されています。
8250に高速化などの改良を行なったものが16450、機能的にはそのままのようでピン配置もレジスタも変更はないようです。これはPCに使われました。
さらに受信FIFOを追加するなどの改良がおこなわれたのが16550です。これはモデム(ADSLとかではなくシリアル接続の)が現役の頃はカタログなどに「16550」の文言が使われたので一般的に知名度もありました。(ISAバス シリアルボードに互換品が使われていました)
これらは各社から互換品が発売され、バグフィックスや独自の改良を加えたもの、CMOS化したもの、複数チャンネル分を1つにしたものなど非常に多くのバリエーションがあります。
ちなみに上で「使っていない」と書きましたが、もちろんPCなどのユーザとしてはありますし、以前仕事で使ったこともあります。ただいずれもハードウェアやソフトウェアの低レイヤは出来合いのものを使っているので一度は直に使ってみたいと思っています。
計画中で止まってるNS32016ボードにでも載せてみたいですね。
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