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TMS7000


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未動作のプロセッサが積み上がってる自覚はあるんですが、珍しいプロセッサ見かけるとつい買ってしまいます。一期一会な面がありますからね。

というわけでこれ。


Texas InstrumentsのTMS7000です。

TMS7000ファミリは8ビットのシングルチップマイコンですが、この7000はROM無しのものです。他に2kB/4kBのマスクROM内蔵のものやピギーバックなどもあります。

このファミリには動作モードが以下の5つあります。

  1. Single Chip Mode
    内蔵ROMが有効で外部バスの無いモードです。最多のI/Oピンが使用可能です。
  2. Peripheral Expansion Mode
    8ビットアドレスの外部バスが使えるモードです。
  3. Full Expansion Mode
    16ビットアドレスの外部バスが使えるモードです。
  4. Microprocessor Mode
    内蔵ROMが無効なモード、16ビットアドレスの外部バスが使えます。
  5. System Emulator Mode
    内蔵ROMだけでなく内蔵I/Oも無効化されるモード、おそらくICE(In-Curcuit Emulator)などのためと思われます。

モードの選択はMC(Mode Control)ピンで行ないます。”L"にするとSingle Chip Mode、"H"にするとMicroprocessor Mode、+14Vを加えるとSystem Emulator Modeになります。一度Single Chip Modeにしてから内部レジスタを変更することでPeripheral Expansion Mode, Full Expansion Modeに切り替えることができます。

このTMS7000のような内蔵ROM無しのデバイスは当然Microprocessor ModeかSystem Emulator Modeしか使えません。

RAMは128バイトを内蔵しています。

内蔵I/Oはパラレル(双方向16ビット・入力専用8ビット・出力専用8ビット)と13ビットタイマを全デバイスが持っています。外部バスを使うときはその分パラレルポートが減ります。シリアルが追加されタイマが強化された品種もあります。

外部バスは一般的な68系のマルチプレクスバスです。

ハードウェアの次はソフトウェアの面を書くところなのですが......

マニュアルを読んでもなかなか実感がわかないので実際のコードを書いてからの方が良いように思います。ただ一点だけ面白い特徴を見つけました。

それは、マイクロコードROMをカスタマイズできたらしいということ。マスク対応なので試せるわけではないのですが、内部バスの図とかマイクロ命令のワードフォーマットとかがマニュアルに記載されているので実用プロセッサの内部を垣間見ることができて興味深いです。


一応裏側の写真も載せておきますが、特にこれといった特徴は無いですね。

参考文献・関連図書: 
”TMS7000 Family Data Manual”, SPND001A, Texas Instruments.

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