2017-02-10 23:50 — asano
2台あるEXB-8200の1台を開けてみました。
上カバーを開けたところです。
手前側にはメカデッキがあり、奥には5枚の基板が見えています。
メカを外すのは大変そうなのと、元に戻せる自信が無いのでとりあえずパスすることにします。
1枚目は部品面が前を向いていました。アナログ系ですね、特に右側は単独のトランジスタが並ぶディスクリート回路です。
左上のコネクタにはシールド線が接続されていました。
これは2枚目です。2枚目以降の基板はすべて部品面が奥を向いています。
この基板にも電源ICやらアナログのコンパレータやマルチプレクサ等がありアナログとディジタルの混在です。
左下には「SPARE」なんて書いてある空きパターンがありますね。改修を想定しての準備でしょうか。
3枚目は一転していかにもディジタルという感じになっています。
カスタムらしきQFPが多いですが、わかるものを見ていきます。
左上に2つ、右の方に1つあるM5M5165FPは8k×8bit SRAMです。「-12L」は120ns品、「-70L」は70ns品です。中央上のN82S191AAは2k×8bit、右下の方のN82HS321AAは4k×8bitのバイポーラのPROMです。どちらもアクセスタイムが30ns程度の高速なROMで、一度プログラムしたら消したり書き直すことはできません。
カードエッジのところに並んでいる74ACT245,PC74HCT245T,74HCT244Dは単なるバスバッファです。
右端のシールの張られたM5M27C256AK-15は32k×8bit 150nsのUV-EPROM、ファームの格納用でしょう。
この基板にもSRAM M5M5165FPがいます。3枚目基板のは「-15」の150ns品、1つのセットで3種類も使い分けていますね。
PLCCのM80C154がマイコン、MCS-51シリーズの一員です。ROM無しで256バイトのRAMを内蔵していますが、きっとM5M5165FPをROMと一緒に接続しているのでしょう。
左のM5M44256BP-10は256k×4bitのDRAMですが、3個使いというのは珍しいです。バッファだと思いますが、8ビットのデータに4ビット分の管理情報か何かを加えているのかもしれません。
コネクタの下のWD33C93JMがSCSIコントローラです。
通してみるとカードエッジのピン数と位置がバラバラです。最初から各ボードの役割が決まっているためで、PCの拡張スロットのようなものではないからです。おそらく組み立て時の間違いを防ぐためでもあるはずです。
カードエッジのソケットの並ぶ基板も見てみたいところですが、メカデッキを外さない以上裏から見るしかありません。
ということで底のカバーを外してみたのですが、面白くないですね。
おそらくメカ制御の回路(これまでの5枚にそれらしい回路がなかったので)だと思うのですが、裏からではサッパリわかりません。隙間から覗くと左下の部分にはROMがいます。
左上のところはカードエッジのソケットが並んでいる部分、見事にバラバラですね。
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