2017-04-18 22:54 — asano
約1年前の「ROMカセット」に引き続きまた不明なROMカセット(今回は中の基板だけ)が見つかりました。
なんかROMを外した跡があります。
IC1は明らかに外した跡です。普通の28ピンDIPのようですからROMでしょう。
下のIC2 M60002-0125SPは何でしょうか? やけにピン間隔が狭く、42ピンもあります。「アスキー」の文字と横のロゴからMSX用のものと思います。
型番で検索するとたくさんヒットします。どうやら「メガROMコントローラ」と呼ばれる大容量のROMカセットを実現するためのコントローラらしいです。
左上のパスコン(104とありますから0.1μF)が積層セラミックではないのも時代ですね。
JP1では「8K」「16K」の切り替えがありますが、これはおそらくバンク切り替えのサイズではないかと思います。いくら古いものとはいえ、8kや16k(ビットでもバイトでも)程度ならコントローラ等使わずに搭載できるはずです。肝心のROMが無いので総容量はわかりません。
裏面には何も部品はありません。シルクもケチっていて右上の「半田面」や右下の「49」などは銅箔で表示しています。
あと面白いのは穴を開けてパターンを切っている箇所がありますね。
もしかして基板製造の「版」を共通にしてドリルデータで何種類かの基板を作るのでしょうか?
最後に下のカードエッジコネクタをMSXの資料とつき合わせたところ、41,43がGND, 45,47が+5Vとなっていて、確かにこの基板と矛盾していないとわかりました。
やはりこれはMSX用のROMカセットの基板だったのです。
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