2017-04-23 21:50 — asano
カテゴリー:
それほど古いものではありません。当初の目的が達せられたあとは出番も無くなって埋もれていたものです。
共立電気計器の2300R フォークカレントテスタです。普通、電流を測定するときは回路を切ってそこに電流計を挿入しますが、これは回路をそのまま(切らずに)電流を測定できるものです。
どういう原理かというと、電流が流れると周りに磁界が発生するのでその磁界を測定することにより電流がわかるというわけです。
普通はクランプメータといって開閉可能な輪で電線をはさむようになっています。輪の中には磁性体が入っていて効率よく磁束を集められるようになっています。
あとはこの磁束を測定するだけです。
安価なものですと磁束の検出のためにコイルを使用しています。ちょうど被測定回路にトランスを挿入した形です。当然トランスですから交流しか測定することはできません。
コイルの代わりにホール素子などの半導体センサを使用すれば直流も測定可能になります。
さらに輪を閉じなくても測定可能にしたのがこれです。
機能はNCV・直流電流・交流電流の3つです。NCV機能というのは非接触で活線を検知する機能、電圧ではなく「Hi」(電圧がかかっている)か「Lo」(電圧がかかっていない)かがわかります。
ボタンでHOLD,0 ADJ.が可能です。HOLDは値が安定しない場合の他、設置されている線の向き等で表示が見にくいときにも使えます。0 ADJ.は、周囲の磁界の影響をキャンセルするためです。
裏側、電源は 単4×2 です。電池の交換にもドライバが必要なのはちょっと面倒ですね。
これを何のために買ったかというとPCに内蔵型のRAIDユニットを買おうとしたときですね。そのユニットはPCの5インチベイ×3を占有して3.5インチのHDDが5台入るというものです。ユニット自体と5台のHDDでかなりの電流を消費することが予想されたので、電源の余裕がどのくらいあるか確認する必要があったのです。
結果は余裕があったのでそのまま導入したのですが、それ以降この計器は使う機会が無いまま眠っていました。
コメントを追加