2017-05-25 22:48 — asano
カテゴリー:
以前紹介したPalmPilotがまた1台出てきました。
前のものと違って画面が割れているので別の個体です。そういえば落として壊してしまいもう1台買ったような...
前のものでは上部のメモリモジュールカバーが出っ張っていましたが、これは純正のままのようで平らですね。
カバーを開けるとSO-DIMMのようなソケットにメモリモジュールが入っています。このソケットはラッチまで樹脂製なので外しにくいですが、頻繁に交換するものではありませんので問題ありません。
これはカバーを開けたときに見えていた側です。カードエッジのところに「J1A」とありますのでこちらが「表」と思われます。
AtmelのAT27LV040A-15TCが2つ実装されています。これは512k×8bitのOne-Time PROMですので、合計1MBということになります。
パターンは48ピン以外に56ピンにも対応できるようになっていますし、合計4つまで実装できそうですね。
上部にはデコーダらしきOne-Gateがあります。空きパターンもありますし、やはり増設できるのではないでしょうか。
こちらは裏面、上部のシルクからやはり純正のものであることがわかります。
2つあるToshibaのTC518512AFT-80Vは512k×8bitのSRAMで、やはり合計1MBです。アプリケーションやドキュメントはここに書き込まれてバッテリバックアップされることになります。これにも増設できそうなパターンがありますね。
せっかくなので本体基板も拝んでみましょう。圧電ブザーへの線が短くて切ってしまいそう。
中央の大きなQFPがCPUですね。この写真では型番は不明です。左の丸いものはスーパーキャパシタと思われます。
下端のカードエッジのようなものはクレイドルとの接続用、このパターンがそのまま外部に露出することになります。
赤いラベルは電池ホルダのカバー(の内側)、1分以上電池を外しているとデータが消えるとの警告です。Flash ROMのような不揮発のメモリではありませんからSRAMには常に電源を供給している必要があります。おそらく電池交換中は先ほどのスーパーキャパシタを利用しているのでしょう。
プロセッサはMotorolaのXC68328PV16V DragonBall™です。「XC」ということはまだサンプル扱いだったのかな。
これはMC68000とソフトウェア互換のMC68EC000コアに携帯機器向けの周辺デバイスを追加したものです。
2017-05-28 追記:
同じものだと思って載せなかったのですが、ソフトカバーもよく見たら異なっていました。
こちらの方が古いものと思いますが、どこかで入れ替わっているかもしれません。
コメントを追加