2017-09-20 23:34 — asano
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このケーブルは家庭ではまず見ませんし、オフィスでも研究・開発関係でないかぎりはあまり使わないでしょう。
これはGP-IB (General Purpose - Interface Bus)ケーブルと呼ばれているもの、規格番号からIEEE-488ケーブルとも呼ばれます。
元々はHewlett-Packard社が測定装置などの接続用に開発したもので、当初はHP-IB (Hewlett-Packard Instrument Bus)と呼ばれていました。
できてからもう40年以上経ちますが、今でも現役で使われている非常に息の長いバスです。
PCなどとは違って計測器は頻繁に買い換えるものではありませんし、多数の機器でシステムを組むことも多いのです。機器の中にはそれこそ10年も20年も(あるいはそれ以上も)使い続けられるものあって、そう簡単には入れ替わりません。
昔はISAやC-BusのGP-IBボードがあってそれを挿していました。一部の機種ではHDDやプリンタ等の周辺機器をGP-IB経由で接続するものもあって標準装備しているものもありました。今ではUSBの先に変換器を付けるのが一般的と思います。
GP-IBケーブルで特徴的なのはそのコネクタでしょう。
まずこのオスコネクタを機器のメスコネクタに挿します。
反対側にはメスコネクタがあり、両者は内部で接続されています。
つまりケーブルを挿してもコネクタが減らないようになっているのです。機器の1つのコネクタにケーブルを4本まで接続(それ以上はコネクタの強度が保証されていません)することができます。
多数の機器を接続するシステムにはいくつかのタイプがあります。
- SCSIのように機器にコネクタが2つあるもの
- 10/100/1000BASE-TやUSBのようにHUBを使うもの
- 10BASE-2のように分岐コネクタを使うもの
- 10BASE-5のようにケーブルに突き刺すもの
このGP-IBは分岐コネクタとケーブルが一体になった3.の変形と考えられるかもしれません。
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