2018-01-04 23:16 — asano
これも「いつか作ってみたい」だけで買ったしまったものですね。
日立のSuperHの一員、HD6417709AF133Bです。SH-3はMMUを積んだシリーズでWindows CE, LinuxといったOSの実行ができます。
日立ロゴがありますから、ルネサスになる前のもののようです。ということは「0A3」だから2000年製ですね。この年にはクロックを高めた(167MHz,200MHz)高速版の7709Sが出ますが、これは133MHz版です。
このSuperHというのは面白いプロセッサで、アドレス長も32ビット(後述するように自由には使えないが)でデータ長(レジスタ長も外部バス幅も)も32ビットにもかかわらず、命令長が16ビットに抑えられています。そのため即値や絶対アドレス等の長いビットを必要とする命令が作れません。どうするかというとメモリに置いておいてPC相対で読むのですが、このディスプレースメントもビット割り当てが少ないので遠くには置けません。Cコンパイラの吐いたコードを見てみると関数ごとに定数テーブルが付属しているようでした。
関数が長くなって届かなくなると途中にも定数テーブルが置かれて飛び越すようになるのではないかと思います。
それからディスプレースメントも少ないビットで少しでも遠くにアクセスできるようスケーリングされるのでアライメントがややこしかったのを憶えています。
それからディスプレースメントも少ないビットで少しでも遠くにアクセスできるようスケーリングされるのでアライメントがややこしかったのを憶えています。
拡張性重視で命令長の長かったH32(TRON)の反動なのかもしれません。
ハードウェア的にもアドレスの上位のビットによってMMUやキャッシュが切り替わるので4GBの空間があるわけではありません。
物理空間512MBも8つのエリアに分けられており、エリアごとにバス幅やウエイト等が設定でき、また使用可能なメモリが決まっています。例えばSDRAMはエリア2,3なら直結できますが、他のエリアの場合は外部にコントローラが必要になる等です。
やはりOSが動くといっても組み込み向けプロセッサの傾向が強いです。
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