2018-01-14 22:24 — asano
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以前アクセスポイントが壊れた話を書きましたが、交換用に買ったのがこれです。ジャンク扱いだったので念のため2個買ったうちの一つです。
前のは家庭用のルータでしたが、これはアクセスポイント専用機です。
単機能のわりには大きいですね。802.11n/g/b対応、11a非対応な代わりに11nの300Mbps対応です。11aは使っていなかったので問題はありません。
各種設定はWWWベースなので本機にもIPアドレスが必要です。上部のResetボタンは工場出荷設定に戻すためのものです。ネットワーク以外にUIが無い機器はアドレスがわからなくなると厄介ですから。
壁にあらかじめプレート(写真には写っていません)をネジ留めしておいて、そこにはめ込んで固定する構造です。
ネットワークと電源のケーブルは中央の四角の窪みの内側(手前側に隠れています)にあります。POE対応なのでネットワークケーブルだけでも使えますが、うちではハブが対応していないのでACアダプタを使用しています。
もう一つが動作しこれは使用予定はないので中を覗いてみました。
赤い基板はアンテナです。両面ともほぼ全てがグラウンドで、周囲に並んでいるスルーホールで接続されています。中央の「×」もグラウンドに落ちています。「1」「2」が2系統のアンテナですね。
基板上部に8P8CコネクタとDCジャックのパターンが見えます。その下にトランスの記号が書いてあるのはネットワークのパルストランスですね。コネクタとの配線から見て100BASE-TXと思われます。
左にあるMX29LV320DTTI-70Gは32MbitのNOR型Flash EEPROM、ファームウェア用と思いますが意外に大容量です。
その下がメインのコントローラのようですが、上にヒートシンクが接着されているので型番など詳細は不明です。隙間から覗いたかぎりではひと回り小さいQFPです。
下の方に四角で囲まれたエリアが2つありますが、RF回路と思われます。アンテナが2系統あったようにこれも2系統です。
四角く見えているのはGNDパターンで、長円の穴もあることからシールドできるように準備されていますね。EMIの結果が悪かったら付けられるようにしていたものの、無しでもクリアしたのでむきだしのままになっているのでしょう。
右上は電源回路です。
中央の白い部分は樹脂シートが貼られていました。この部分はケーブルを挿しやすくするためケースに穴があいているので保護用です。
「v.1.0.0」のラベルのICはSDRAMらしかったので、剥がしてみました。EtronTechのEM63A165TS-6G、予想通りSDRAMでした。16M×16bitでしたからこれもかなりの容量です。
それにしても何でバージョンラベルをROMではなくRAMに貼っているのでしょう? ROMのある表側の方がアクセスしやすいのに。
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