2018-03-18 23:45 — asano
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これは前に27C512のところでちょっと書いた27C513です。
Intel製のD27C513-200V10、512kbit(64k×8bit)のUVEPROMです。アクセスタイム170ns, 200ns, 250nsとラインナップがあったようで、これはその真ん中のものになります。
27C512のところで書いたように512kbitという容量は1つで標準的な8ビットプロセッサのメモリ空間を埋めてしまいます。当然RAMも同じ空間に配置しなければならないので何らかの細工が必要になってきます。
そこでこの27C513は4bank×16k×8bitというバンク構成をとっていて、メモリ空間を16kBしか消費しません。例えばZ80等ではアドレス0000H~3FFFHに配置すれば4000H以降にはRAMを配置できます。バンク切り替え用のレジスタは1バイト(2ビットしか使っていません)なのでI/O空間に配置しても良いですし、残りの48kBのメモリ空間に配置しても構いません。
リセットするとバンク0に戻るようになっていますから、バンク0に起動用プログラムを書いておきます。他のバンクが必要になったらバンクレジスタにバンク番号を書き込めば切り替わります。もちろんROM上のプログラムで切り替えを行なうと暴走してしまいますから、RAMに切り替えようのプログラムをコピーしておくなどの対策が必要です。
この切り替えの回路は自分で作っても大したものではないので、こんな特殊なROMを使うより27C512を使って外部にバンクレジスタを作った方が安上がりだったのではないかと思いますね。
それでも1Mbitの27C011(8bank×16k×8bit)というのもありました。
さて、せっかくあるのですがTL866Aでは書けないようなのです。超マイナーなデバイスなので仕方がないとは思うのですが。
やっぱりまた死蔵するしかないですね。
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