2018-04-08 22:32 — asano
1MのUV-EPROM用にこんなアダプタを作ってみました。
上側は32ピンのソケットのみです。
先日の1M UV-EPROMですが、ラベルの貼られたままのものあって未消去の可能性が高いです。動作チェックも兼ねて中身を読んでみました。
何かのメニューらしきシフトJISの文字列が入っているもの、CD-ROMドライブらしき型名が入っているもの、MC68000系のモニタのようなものなどがあって、雑多なところから引っこ抜いたであろうことが窺えます。
モニタではないかと考えたのは例外の発生を知らせるメッセージが含まれていること、ブレークポイントに関する文字列が含まれていたこと、あたりです。
その中で後半分が0xFFになっているものがありました。未使用エリアを0xFFのままにすることはよくありますが、ピッタリ半分というのは気になります。
そこでふと8ビット幅の1M UV-EPROMにはピン配置の異なるものがあるのを思い出してデータシートを再確認すると、案の定ピン配置違いのものでした。A16とOEが逆になっているのです。
前半分は最上位アドレスであるA16が"L"なのでOEが"L"となり正常に読み出せたのですが、後半はOEが"H"になるので読み出せなくなったのです。
そうとわかれば2つのピンを入れ替えるアダプタを作れば済む、ということで作ったのがこれです。それなりのROMライタなら両方対応しているのですが、TL866Aは未対応のようです。
下側にはROMライタ等に挿すためのピンがあります。
ピンを入れ替えているだけなので他の部品は何もありません。
まだ読出ししか試していませんが、この2ピン以外互換のデバイスを選択すれば書き込みも出来ると思われます。IDは異なるのでIDチェックは無効にしておかないといけません。
丸ピンソケットを使っているとはいえ、抜き差しには向かないので上にZIFソケットを載せて使います。
32ピンが手持ちになかったので40ピンで代用しています。
ちなみにこのARIESのソケットは秋月で買えますが、32ピンは扱いが無いようです。
昔買った32ピンのARIESソケットを発見したので交換しました。
このソケット秋月以外で買った記憶は無いので以前は秋月でも32ピンの扱いがあったようです。
TEXTOOLやELKのソケットは足が平たく丸ピンソケットに挿すことは出来ないので注意が必要です。
最後に両タイプの型番を挙げてみます。
Manufacturer | 2pin : A16, 24pin : OE | 2pin : OE, 24pin : A16 |
---|---|---|
AMD | Am27C010 | Am27C100 |
Atmel | AT27C010 | |
Fairchild | NM27C010 | |
Fujitsu | MBM27C1001 | MBM27C1000 |
Hitachi | HN27C101 | HN27C301 |
Intel | 27C010 | 27C100 |
Mitsubishi | M5M27C101 | M5M27C100 |
MXIC | MX27C1000 | MX27C1001 |
NEC | μPD27C1001 | μPD27C1000 |
ST Microelectronics | M27C1001 | M27C1000 |
Toshiba | TC571000 | TC571001 |
見事にバラバラです。特に酷いのは「1000」と「1001」で区別しているところ、メーカーによって逆になっているなんて...
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