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PCI-SC200 SCSIボード


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Ultra Wide SCSI対応のDC-390Fを前に紹介しましたが、これは同じ系列のコントローラ搭載のボードでFast SCSI対応のものです。

PCI-SC200 表側
PCI-SC200、マザーボードやEee PCなんかで有名なASUSTeKの製品です。

Adaptecのものに比べてはるかに安価だったので何枚も持っていました。ただUltra SCSI対応版が出なかった(少なくとも入手できなかった)ので私は後にはTekramのSC-390シリーズに移行してしまいました。

右下のQFP、NCR53C810がコントローラです。その左にはPCIのボードには珍しいジャンパピンがありますね。INTA~INTDとあるので割り込みです。普通はこれを切り替える必要はなかったはずです。

左のブラケットのところに2ついるDS2107ASはSCSIのターミネータです。

その上下の未マウントのML6509というのもSCSIターミネータ、ピン互換ではないのでどちらもマウントできるようになっています。

上のコネクタのところにも集合抵抗器のパターンが用意されています。これらもターミネータになります。

シルクに「220/330」とあるのは220Ωと330Ωが6つずつ入ったもの、220Ωで5V(TERMPWR)にプルアップ、330ΩでGNDにプルダウンになります。

「110」とあるのは110Ωで2.85Vに接続するタイプのターミネータです。LT1086がこの2.85Vを作っているレギュレータと思います。

それにしても何でターミネータの見本市みたいなパターンになっているのでしょうね?

ところでこのボードにはSCSIボード(というよりブートデバイスとして使用するボード)につきもののROMが見当たりません。実はマザーボード上のROMに格納しているようなのです。ということはマザーボードによっては使えないのではないかと...

裏側
裏側はシンプルです。

左下にQFPの位置がわかるようなパターンになっているのが面白いですね。

ブラケット
ブラケット部も50ピンのコネクタがあるだけです。

どこにも「ASUS」の文字が無いのはどうしてなんでしょうね?

参考文献・関連図書: 
菅谷誠一(1994)『SCSI-2詳細解説』CQ出版社.
DS2107Aデータシート, Dallas Semiconductor.
ML6509データシート, Fairchild Semiconductor.
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