2018-02-03 18:44 — asano
またもSCSIボード、TekramのDC-390Fです。DC-390, DC-390Uもあるはずなので揃ってからと思っていたのですが、なかなか出てこないので今回はこのDC-390Fのみです。
Ultra Wide対応で、ホストインターフェイスはPCIです。
コネクタは外付けドライブ用のCN1と内蔵16ビット用のCN2・内蔵8ビット用のCN3と3つありますが、同時に使用できるのは2つまでです。でないとこのボードのところでバスが分岐になってしまいますから。
中央のホログラムシールが貼ってあるのがSymbios製のコントローラ、剥がして確認はしていませんがおそらく53C875と思われます。
左に3つ並んでいるUCC5614DPは9ラインのターミネータです。SCSIの信号は制御用に9本、データはパリティ含めて9または18本なので、2つまたは3つでちょうどになります。
右上の32ピンDIPはBIOSのFlash EEPROMです。ラベルに「DC-390U/F」とありますが、DC-390UはWideではない8ビットバスの姉妹品、持っているはずなので発見したら取り上げる予定です。
53C875の資料によるとROMのアドレスは外部にラッチが必要だそうなので、ROMの下に2つあるのはそれでしょうか。
その右の4ピンDIPは設定記憶用のROM、おそらくは93C46と思われます。
40MHzの発振器はSCSIバスクロック用でしょう。
裏面にはラベルがあるだけで、特にこれといったものは見当たりません。
外部へのブラケット部には16ビットのPコネクタが配置されています。
これを見てわかるとおり2つは配置できません。デュアルチャンネルのボードでは外部コネクタを1つにするか、特殊な小型コネクタを使っているわけです。
ところでPCでSCSIボードといえばAdaptec製が定番中の定番です。
ですが私はISAではAdaptec AHA-1542を使っていたものの、PCIではこのSymbiosのコントローラを使ったものばかりを使っていました。それは主に次のような理由からです。
- Adaptecのメリットの大きなものは、HDD等のデバイスメーカがAdaptecのボードでしか動作保証しないことが多かったからです。でもそれはWindowsを使う場合のみ意味のあること、FreeBSD/NetBSDメインな私には関係ありませんでした。
- PCIの頃からAdaptecは技術情報の公開に消極的になり、FreeBSD/NetBSDなどでの対応が遅れました。
- そして何より価格がまったく違っていました。
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