2016-06-19 19:19 — asano
小型PCに刺さっていたAdaptec AHA-1542Cです。
これ確かPC用に買った初めてのSCSIカードで、EXB8200と一緒に輸入したんだと思います。今SCSIというとサーバ用の特殊なI/Fという感じですが、当時(90年代中頃)はそれほど特殊なものではありませんでした。ましてPC-9801を使ったことのある人には普通のI/Fだったと思います。
このAHA-1542Cは当時標準(特にUNIX系OS使用者には)だったAHA-1542Bの後継機です。B→Cの変更点で目立つのは設定用ジャンパの多くがソフト設定に変わったことで、AHA-1542Bにはたくさんあったジャンパがスイッチ8つになっています。
写真左上の赤いのが設定用のディップスイッチ、左はアクセスランプのLEDを接続するところです。スイッチの右の34ピンコネクタはFDDで、これを省略したAHA-1540Bというのもありました。その右の50ピンが内蔵ドライブ用のSCSIコネクタです。カードの右上角にある白黒の部品はTERM PWRのヒューズ、白い部分がソケットで黒い部分が差し込んであるヒューズです。
右側についているアンフェノールコネクタが外付けデバイス用のSCSIコネクタです。内蔵用とは同一バスで、その途中にこのコントローラが繋がっているわけです。ですので内蔵用か外付け用のどちらか一方のみ使用する場合はターミネータを有効にする必要があります。
下側のカードエッジはもちろんISAバス(16 bit)です。
基板をよく見るとZ84C0010VEC Z80 CPUなんてのがいますね。これは10MHz品です。その下のROMはこれ用のファームでしょうね。PCブート用のBIOS ROMは基板右下にいます。
裏面には部品は搭載されていませんが、ディップスイッチの説明ラベルがあります。
カードエッジも不要な端子は金メッキの節約かパターンが省略されていますね。これは今のボードでもよくあることです。
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