2019-08-25 23:59 — asano
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昔使っていたXサーバのマニュアルも出てきました。
386bsd, FreeBSD, Linux などのPCのUNIX系OSのグラフィック環境としてはX Window Systemを使用するのが一般的です。X Window System自体はオープンソースで、PC用の実装であるX386, XFree86ももちろんオープンソースです。
私も386bsdを使い始めた時からX386 ⇒ XFree86を使用していました。
これ(正確にはその中のXサーバ)はグラフィックスハードウェアに依存したソフトウェアです。最初のころはPCのグラフィックスハードウェアの仕様は公開されていたので問題はありませんでした。
しかしグラフィックアクセラレータが進化するにしたがって仕様を秘匿するメーカが出てきました。そのようなメーカ製のグラフィックボードでは動作しなかったり、動作してもアクセラレータ機能が使えなかったりします。
私も最初はそういうボードは避けていました。
そういう中で登場したのがこのAccelerated-Xです。ソース公開をあきらめてNDAを結ぶことでグラフィックアクセラレータを活用するXサーバを作ったのです。Xサーバ以外の部分はX386, XFree86をそのまま使用します。
私はMatroxのグラフィックボードを買ったのをきっかけに導入したのでした。
異なるバージョンのものもありました。こちらの方が新しいものになります。
フロッピーディスクも出てきました。おそらく後者のものと思われます。
1995年頃のものですが2枚に収まっていますね。Xサーバは小さなものですからこんなものでしょう。
フォントやライブラリなどはオープンソースのものをそのまま使えますからこれには含まれていません。
その後、ハードウェアの仕様公開が進んでオープンソース版でも問題なくなったのでこれ以上はバージョンアップしなかったものと思います。
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