2018-08-02 20:59 — asano
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行ったのは2015年末、NTT技術史料館よりちょっと前です。
NTT西日本の門司電気通信レトロ館、文字通り電話などの電気通信に関する博物館です。門司港駅から歩いてすぐ、入場無料なのでフラッと立ち寄る人が多いようです。
正面の電話ボックスはレトロ調に作られています。中身はテレホンカード対応の緑公衆電話ですが...
この建物自体も保存対象、旧NTT門司営業所です。下に先ほどの電話ボックスがありますね。
窓の上部に小さな穴がありますが、火災時に水を流して窓を守る防火装置だそうです。空襲の際にも役に立ったとか。
入り口は左側にあります。
国産1号電話機がありました。
右側の箱についているのは送話器、受話器は説明板の陰になってしまっています。
ベルは外に付いていて、その下のハンドルは呼び出し用でしょうか。
これは3号磁石式卓上電話機です。磁石式というのは呼び出し用に磁石式発電機を内蔵しているため、横のハンドルを回すと発電されて呼び出し信号になります。通話用の電源は別途電池が必要です。
ここの良いところは分解展示が多いことです。
ハンドルに繋がっている黒い円筒が発電機、その奥はベル駆動用の電磁石と思います。下にお椀形のベルが見えていますね。発電機の左にある白いコイルはハイブリッドコイルでしょうか。電池もあるはずですがよくわかりません。
これは4号磁石式卓上電話機、あまり電話機らしくない形状ですね。
これら磁石式は局給電なしで使用できます。局給電があるが自動交換機になっていない場合は「共電式」と呼ばれるタイプが使われました。ダイヤルもハンドルも無いのがそうです。もちろんここに展示されています。
こんなものもありました、「ボースホン」と呼ばれていたものです。カタカナで書くとピンときませんが、「both phone」と書くとわかります。
オフィスで向かい合う机の間に置いてどちらからでも使えるというものですが、使われたのかなぁ。回転台使ったほうが簡単だと思うのだけれど。
やっとプッシュホンですね、601型壁掛電話機です。これは分解状態ですが完成形もありました。
ベルも電子音に変わっていてお椀形のベルがなくなっています。
今回は電話機を見てきました。次回は交換機関係を予定しています。
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