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AV2HDMI (分解編)


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AV2HDMIですが、動作確認も取れているので中を覗いてみることにします。

基板 表面
基板の表面はこんな感じです。コストダウンのためかネジ無しでツメのみなので、ツメが深く噛んでいて開けるのは結構大変でした。

左上のSTM8S00 5K6T6CはSTMicroelectronicsの8ビットマイコン、プログラム用のFlash EEPROMが32kバイト・データ用EEPROMが128バイト・RAMが2kバイトの小型のものです。おそらくビデオICの初期化程度なのでこれでも十分なのでしょう。

一番大きなQFP、MS1850はMacroSilicon社のNTSC,PAL⇒RGBの変換ICのようです。データシートが手に入らないので詳細は不明ですが、ガンマ補正・OSD(On Screen Display)・フレームレート変換・プログレッシブ化などの機能も持っているようです。

その下のMS9282も同社の製品で、RGB⇒HDMI変換のICです。残念ながらこちらも詳細資料は手に入りませんでした。

右下の「SS5340 1702」とあるものも詳細不明です。ただMS1850にオーディオ機能がなく、MS9282もオーディオ入力はディジタルのみなのでオーディオ用のA/Dコンバータではないかと推測できます。

左下に2つある5ピンのICは、USB(電源)コネクタの近くにあり、横にインダクタ(しかもパターンも広い)があることからスイッチングレギュレータと思われます。

基板 裏面
裏面にはK4S643232H-UC60、512k×32bit×4banksのSDRAMがいました。MS1850のフレームレート変換とスケーリングにはフレームメモリが不可欠なのでこれがそうだと思われます。

右上にはシルクの付いた端子がありました。SWIMはSTM8S00用のICE接続端子、UARTはデバッグ用のシリアル端子といったところでしょうか。MS1850,MS9282の設定はどちらもI2Cバスで行なうので、I2Cはその信号と思います。

これはまだ古パソコン用に使ってみたいのでここまで確認したところで再度組み立てます。

また開けるかもと思ってツメを削って開けやすくして...

参考文献・関連図書: 
STM8S005C6 STM8S005K6 データシート,STMicroelectronics.
K4S643232Hデータシート,Samsung.

コメント

楽しく拝見しております。ありがとうございます。
この基盤ですが、480で入力されたアナログ信号を720or1080で出力されていますが、これを480デジタルで出力する方法(改造)はございますでしょうか?
対応できる機材がなくこの基盤を改造できればと思っていますがご相談可能でしょうか?

どうぞよろしくお願いいたします!

ビデオ関係のデバイスはデータシートが入手できないことが多く、難しいのではないかと思います。

可能性があるとすればDCCの線を切って480 onlyのEDIDを食わせてみるくらいかな。でも720/1080をスイッチで切り替えているくらいだから無視されるかも。

試したことはないのでこれ以上は何とも言えません。

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