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自宅メールの話(UUCPの頃)


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自宅で最初に電子メールが使えるようになったのは1994年頃だったか、今回はその頃の話を思い出しながら書いてみたいと思います。

私はいわゆる「パソコン通信」というものはやっていませんでした。(アマチュア無線によるRBBSはちょこっとやっていました)
大学のメールアドレスはありましたが自宅からのアクセスはできませんでしたし、修了後は使えなくなるのでそれまでに何らかの手段を用意したいと思っていました。

ちょうど386bsdを動かしていましたし、大学のメールの運用にもちょっと関わっていました。

今みたいに全学の大きなシステムではなく、学科単位(研究室単位だったかも)での運用でした。なのでアドレスも@の右側に学科が含まれます。

可能なら自宅でメールサーバを運用したいと思いましたが、まだ個人向けISPが生まれたかどうかという時期です。それに接続料を払う余裕もありませんでした。

幸い知り合いに先に運用始めていた人がいたのでそこへ接続させてもらうことにしました。実はその知り合いもまた同じ方法で接続していまして......

好意で繋がせてもらったので迷惑をかけてはいけません。

  1. まず自由なドメインは使用できず相手のサブドメインになるので不特定多数とのやり取りは控えていました。
  2. 流量も多くならないように気を付けていました。
  3. ダイアルアップで接続するわけですが、相手のモデムを長時間占有するわけにはいきません。そこでUUCP(UNIX to UNIX Copy)というものを使いました。

UUCPはお互いに送るものを溜めておき、接続したときに一気に送ってすぐに切断します。向こうに通信料を負担させるわけにはいかないので常にこちらから接続しますが、受け取るデータがあるかどうかはわからないので送るデータが無くても定期的に接続する必要があります。この間隔を短くすると当然通信料が嵩みますが長くするとメールの遅延が増えます。うちは日に2, 3回だったかな。これを何段も経由することになるのでメールが届くのに何日もかかることも。今の人には想像できないかもしれませんね。

その後、接続させてもらっていた知り合いが専用線引いて(うちからそこまではUUCPのままです)グレーな状態は解消しました。

その頃は大学のサークルメンバが何人かうちに接続に来るようになって一時うちが中継点になっていたことも。

そのうちに別の知り合いがISP事業を始めたのでIP接続できるようになったのですが、常時接続などまだ夢のまた夢です。今までのようなメールサーバの運用は出来なくなってしまい、メールを取ってくるのはPOP・sendmail(メールサーバです)は送るメールを溜めておくためだけに使うというへんな状態に。

2002年にADSLで常時接続ができるようになったときに自分でドメイン登録してメールサーバの運用を再開して現在に至ります。


コメント

BSD訴訟を体験したのがインターネット老人世代、DNSを制定したのが長老世代、1983/1/1からのip移行をしたのが仙人世代と認識しています。
それ以前の神話は伝聞でしか知りません。自分はかろうじてテスト装置に組み込まれたVAXを、PC9801VMをダム端末にして使ったことがあります。
その後は見ていただけですが、VMが故障したらDO、DOが故障したらURに代替されました。不人気機種の在庫処分だったんだろうか。

型落ちのEWS4800/220が専有できたので、386BSDとかはスルーでした。上限32MBのメモリでX上でNemacsを使えました。
もっとメモリがいるときは、ほぼ上限320MBのEWS4800/260にrshしていました。後の多人数で2GBを共有したSunより軽快でした。
manも/usr/binのメッセージも徹底的に日本語化されていて、Sunがメインになってからもしばらくログインマシンにしていました。

UUCPをバケツリレー方式と例えても、今の若い方にはバケツリレー自体通じないかもしれません。
mhとrnを最後に使ったのはいつだったか。最初はJISを素通しするために8bitクリーンにするパッチを当てていたはず。

その分類だと老人世代に当たるのかな。

大学の研究室はHP9000/720が1台(院に進んでから712が2台追加)で足りなかったのでこちらもVMをターミナルにしていました。昔TOSBACか何かに使われていたらしいアンバーモニタのターミナルも転がっててそれも繋いだけど、日本語使えないので不評でした。私は途中から小型PCとモノクロ9"モニタを持ち込んでX端末にしてました。

バケツリレーは通じない気がしますね。
常用はしていませんがまだMH-6.8.4JP-3.05が入っています。MH-eとGNUS使っていましたね。

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