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The Macroassembler AS


以前うまくインストールできずに旧バージョンを入れてしのいでいた「The Macroassembler AS」ですが、公式ページを見に行ったところ数日前に新バージョンが出ていたことと、SBC6800, SBC6809のコードを書き始めるところだったことから最新版にアップデートしました。

前回はさらっと書いたので今回は流れを書いてみます。

私はNetBSD環境で使いたいのでソースコードからビルドすることにします。

まだpkgsrcには入っていないようです。私は野良ビルドしてしまうことが多いので気にしません。

Win32などバイナリの用意されているプラットフォームもあります。

CとPascalのソースがありますが、Pascal版は更新が止まっているので「C Sources」のところにある「latest beta version -as bz2」を取ってきます。ファイル名が「asl-current.tar.bz2」で後でバージョンがわからなくなるのでバージョン名を含んだ名前にリネームしておいたほうが良いでしょう。バージョンは中の「version.c」を読めば書いてあります。

ビルド方法は「INSTALL」にありますので、それに沿って進めていきます。

  1. see if there are additional README files for your platform

    今時のUNIX系システムなら特に問題ないでしょう。

  2. create a Makefile.def

    ./configure は無いので手で設定する必要があります。
    Makefile.def-sample ディレクトリにピッタリのものがあればコピーするだけで済みます。無い場合は Makefile.def.tmpl を基に修正することになりますが、gcc が使える環境ならほぼそのままで行けると思います。現に私はそのままコピーするだけでOKでした。

  3. compile

    「make」するだけです。最近 GNU make を前提にした Makefile が多いですが、これはそんなことはありませんでした。

    ここでエラーになってしまうと sysdefs.h の修正が必要になってきます。前回は修正必要でしたが、今回の 1.42bld138 では配布のままでOKでした。

    最近は ./configure 一発のものが多いのでちょっと懐かしいかも。

  4. execute the test suite

    「make test」でテストします。各CPUのサンプルコードをアセンブルしてみて確認します。

  5. build the documentation

    ドキュメントはオンラインで読めればそれで良いので私は飛ばしました。
    TeXで書かれていてプレーンテキスト・HTML・Postscriptに変換するようになっています。

  6. install into the system directories

    「make install」して完了です。もちろん root 権限が要ります。


コメント

いろいろなCPUで遊んでみようとすると一つで多数に対応しているものは貴重です。
Z80みたいなメジャーどころは選択肢も多いのですが、SC/MPとかMCS-48とかそもそも少ないし、それぞれ使い方が違ったりして混乱するので。

バージョンアップは続いているようですが、Webでもメーリングリストでも告知がないことが多いです。

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