2019-03-10 23:36 — asano
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これはPCなどに採用されたので広く使われましたが、私はこれまであまり関わることがありませんでした。
NEC製のμPD8259AC、オリジナルはもちろんIntelの8259A PIC(Programmable Interrupt Controller)です。8080, 8085, 8086/8088に対応した割り込みコントローラになります。
これは1983年製のようですね。
このデバイスは8本の割り込み入力ピンを持ち、そのどれかに入力があるとCPUに対し割り込み要求を行ないます。次にCPUがINTA(割り込み応答)サイクルを実行するので8本のうちどれに入力があったかを応答します。
割り込み要求までは全プロセッサ共通ですが、INTAサイクルは 8080, 8085 と 8086/8088 では異なっています。
8080/8085Aモードの場合はINTAサイクルが3回あるのでCALL nn
命令を応答します。1回目にはオペコードの0CDHを、2,3回目には入力ピンに応じて決まるアドレスを返します。アドレスの上位10あるいは11ビットはレジスタで設定し、その下の3ビットが入力ピンによって決まります。アドレスの間隔は4か8なのでJP nn
命令を置くのが一般的だと思います。
1バイト目は変更できないので他のプロセッサに使うのは困難でしょう。
8086/8088モードの場合は8ビットのベクタを返すのみです。
割り込み要求が8より多い場合はカスケード接続することで最大64(8259A×9)まで増やすことができます。PC/ATでは8259A×2で15本にしています。
Vシリーズの一員としてCMOS化されたμPD71059Cです。これは1993年製ですね。
データシートには対応CPUとしてμPD8085AH, μPD70108(V20), μPD70116(V30)が載っています。
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